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関係性で生まれた関ヶ原合戦。150通の手紙で勝利。

キャプチャ

 官兵衛の夢見た天下を左右したものは!?

今年も大河ドラマが終了しました。ということは年末ですね。

そんな余韻に浸っていると『軍師官兵衛』が終了してあっという間に
一週間が経ちました。
そろそろボクの感じたことをまとめますね。

クライマックスは関ヶ原の合戦。

九州で天下を夢見ていた官兵衛と股肱の家臣たち。
破竹の勢いで九州を席巻していきます。

石田三成と徳川家康が覇権を競っている間に
九州、中国そして故郷である播磨へ進軍する。
そんなシナリオを描いていました。

そう感じた理由は「この戦は1ヶ月以上はかかる」と目論んだからです。

そんな天下分け目の決戦がたった1日で決着したんです。

不思議です。どうして・・・

東西両軍で20万とも30万ともいわれる世紀の決戦が
たった1日で終結するとは。。。

その結果に対して官兵衛は潔く刀をおくことを選択します。
天才軍師官兵衛にも把握できなかったキーワード。

それが「関係性」です。

ふり返れば世界的にも同じようなことがあります。

印刷技術が発展してフランス革命が成功しています
衛星放送が普及して東西ドイツの壁が崩壊している。
地上波多がチャンネル化して地域紛争が勃発。
ネットの日常化で中東アフリカ諸国で革命が成立。

これは歴史的な流れです。

すべて情報流通の変化が関係している。

改めて1600年の日本ではどうでしょうか。

戦国時代末期のおもな情報手段は手紙でした。
当時は書状と呼ばれる手紙です。

『軍師官兵衛』の中でもよく登場しています。

・ 北政所から小早川秀秋への書状。
・ 息子・長政から父・官兵衛への書状。
・ 三成から官兵衛への書状。

などなど、あらゆる情報伝達の手段は手紙。
紙に墨で書いた手紙です。
そんな手紙をもっとも書いた武将が徳川家康です。

つまり東軍・徳川家康が勝利できたのは
兵力でも兵の数でもなく、鉄砲の量でもありません。
ましてや内大臣という位の高さでもありません。

関係性を築く手紙の量です!?

関ヶ原の前後に書いた手紙の数は150通以上。
家康は筆まめだったんです。

よく似た現象はそれ以前にもありました。

信長が亡くなった本能寺の変がそうです。

中国大返しの際に秀吉は何をしていたでしょうか。
目の前に敵と講和した以上に大切なことです。

それは畿内(大阪、奈良、京都)周辺の武将へ手紙を書いたこと。

「信長公は生きている。
一緒に明智光秀を討とう!」と綴ったわけです。

これで態度を決めかねていた武将を味方に引き入れています。
新しく関係性を築いています。

つまり、家康は秀吉の真似をしてわけです。

大河ドラマでは石田三成が嫌い。
三成憎しという表現で描かれていますが
その気持ちをどうやって相手に届けるのでしょうか。

伝わらないもの(感情や気持ち)は存在していないものと同じ。

多くの武将が情報不足のために
態度を明確に表明できなかったんです。

情報流通と関係性は歴史的なテーマ。
現代はその情報量が膨大になっていますが
戦国時代末期は逆に不足してわけです。

そこで家康は全国の武将へ対して恩賞を約束する手紙を書いています。

例えば伊達政宗には手紙の中で100万石を約束しています。
『独眼竜政宗』でもそのシーンは描かれています。

今も昔も関係性は2種類あります。

1. モノとお金を媒介とするしがらみ
2. 情報を媒介とするつながり

石田三成が意識したのはしがらみです。

2年前に亡くなった太閤殿下と呼ばれる豊臣秀吉との
しがらみを重視します。

一方で徳川家康は新しくつながりという関係性を構築します。

手紙には味方につけばどんないいことがあるのかを伝えます。
多くの武将が迷ったときに関係性の深い方へ味方したんです。

迷ったままで参戦した武将の多くが実働しなかった西軍と
バリバリ活躍した東軍の差は関係性の深さです。

官兵衛の息子・長政の活躍は家康との関係性の深さを信じています。

実際、関ヶ原に勝利した家康が着地したは東海道の整備。
関係性を最大化する手紙を届けるための街道や道づくりでした。

家康は自分が亡くなったあとも
乱世に戻らない世の中を作る
そう官兵衛と約束していたのはそのあたりが大きかったりしますね。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

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