赤字の原因を発見!経費が損失化している!?会計ソフトの罠だね。

2015.11.25

キャプチャ計算結果からルールと実態のズレを探してみよう。

ぐっと冷え込んできましたね。11月も後半。
いよいよ9月決算法人の申告も終盤です。
東京へ移動する新幹線でブログを更新しています。

黒字と赤字について。

頭の中で散らかりそうな情報を
整理しながらブログにまとめていきますね。

売上規模の大小にかかわらず
社歴の長さにもかかわらず
業種や業界も関係なく

もしかして。。。

これが赤字企業の原因かもしれない・・・

そんなことを遭遇しました。


うわぁぁぁああああ

心の中で叫んだほど。

ちょっとオーバーだけど。
それぐらいの衝撃。

収益ー費用=プラスで黒字
収益ー費用=マイナスで赤字

とっても単純ですよね。
今回は費用に注目しますよ。

黒字ではなく赤字になる
その原因は費用にあると思います。
詳しく説明しますね。

まず費用には2種類あります。

1.将来の売上に貢献するのが経費
2.まったく売上に貢献しないのが損失

 

経費を精算するとか。
製造経費や営業経費なんて呼びますよね。
交通費、材料仕入や通信費などです。

反対に損失といえば
火災の被害で損失を計上するとか
固定資産売却損や役員退職金など。

勘定科目と呼ばれるコトバの意味はあまり気にせず
経費と損失の2種類があるってことです。

将来を含めて売上に貢献するか。
売上に貢献しないのか。
その差によって区分が違ってきます。

これが会計のルール。

つまり・・・

○○費だから
自動的に経費でなないってことです!

 

それなのに

売上に対して○○費の割合がどうか。
同時期に対して○○費の発生金額がどうか。

会計の現場ではいつも同じ視点でテーマになります。

この経費はもう少し減らせないのか。
この経費はもっと使っていこう。

自動的に分析と比較が続きます。

これ危険!

もっと大切なことがあるんです。

そもそも○○費という
その経費は売上に貢献しているのか。

貢献していなければ経費ではなく損失なんです。

その経費の実態が損失だとすれば
どれだけたくさん使っても
今後の売上は伸びないんです。

日々の取引を会計ソフトに入力すると
自動的に正しいルールで表記されますが
正しいだけでは経営の役には立ちません。

会計ソフトの罠です。
完全に会計ソフトの罠にはまっています。

例えば総務や経理担当者の給料はどうでしょうか。

会計的には経費ですが売上には貢献しません。
スタッフみんなが働くための下支えをしてくれています。
つまり経費です。

経費は直接でも間接でもOKです。

では見せかけの経費はどこにあるのでしょうか。

ボクの持論は「利益は探し物」です。

まずは計算ではなく
探そうとすることが大切です。

経費は必ず収益化します。
経費のように見えて損失化している
支払を探してみましょう。

・ 昔からのお付き合いで支払っている会費
・ 強制参加させている研修費
・ 過度な○○費(交際費など)

などなど
探せば見つかります。

そこをチェックするだけで経営は改善されますね。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

山本会計事務所
Yamamoto Yasuzou Accounting Firm
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