一貫して敗者の選択が描かれる真田丸。敗者・勝頼の選択。

2016.01.18

キャプチャ平岳大さん演じる武田勝頼が哀しい(『真田丸前編から』)

今週のNHK大河ドラマ『真田丸』は第2話「決断」
真田一族の主、武田勝頼が亡くなります。

攻めてくる織田と一戦構えるのか。籠城するのか。
それとも北の上杉か東の北条に仕えるのか。
その決断が迫られます。

ボクの一番印象的なシーンは
何といってもその決断に至る武田勝頼の最期です。

その最後がなんとも哀しい。

平岳大さん演じる勝頼。
自害して果てる台詞が泣けます。


「父上、今からそちらへ参ります。

 四郎をたっぷり叱ってくださいませ。」って。

亡き父・信玄の幻影にそう言って果てます。

四郎って勝頼のことです。

見てるだけで涙が止まらない。
その気持ち、痛いほど分かります。

ボクも含めて後継者は同じ気持ちだと思います。

もしかすると
誰かの子として生まれきた
すべての人が同じ気持ちかもしれない。

父親を乗り越えたい!

その想いを胸に秘めて仕事をするんですから。

その父親が戦国最強の武将・武田信玄となれば

・・・なおさらです。

他人からは想像もつかないほどの
プレッシャーだったはず

・・・にもかかわらず名門・武田家を滅ぼした
愚将としての評価のついた武将でした。

三谷幸喜さんの脚本で
その汚名が拭われた感じすらします。
・ 強く見せないといけなかった。
・ スゴイと思わせないといけなかった。
・ できる武将と評判が必要だった。

とにかく自分を大きく見せたい!


だってボクはお父さんが大好きだから。

それでがんばったけれどダメだった。
でもこれで
やっとまた会える。


平岳大さん演じる勝頼はそういう表情だった。。。

日々、焦りがあったのかなぁ。
家督相続後の勝頼はひたすらに領土拡大に走ります。
わずか8年でダメになってしまうんです。

武田家滅亡。
今でいう倒産です。

NHK大河ドラマ真田丸。
今年のテーマは敗者の選択です。

主人公・真田信繁が
大阪冬の陣、夏の陣で
敗者となる選択をするまでを描きます。

だから第2話でも武田勝頼が
敗者となる選択が描かれたんです。

まだ2話ですが敗者の選択という
一貫したメッセージが貫かれています。

誰だって負けようとして
選択することなんてないんです。
勝ちにいってます。

現代のボクたちは歴史の結果を知っているだけです。
結果から評価するなら誰でもできます。
その時々の状況判断なんですから。

武田勝頼の死後、
真田の前にやってくるのはあの織田信長です。

天下統一目前の信長は向かうところ敵なし

・・・まわりからはそう映っています。

その信長でさえ
3か月後には敗者となります。

そのあたりをどう描かれるのでしょうか。

興味津々。

信長は勝頼のように
父親に向かって話すのでしょうか。

最期の時を迎える本能寺の変がどうなるのか。

たまらなく気になりますね。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

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