再就職したら社長と副社長が死んだ!真田にとっての本能寺の変。真田丸

2016.02.14

キャプチャ真田目線で本能寺の変を考えてみる(画像は産経ニュースより)

1582年(天正10年)6月。
本能寺の変が起こります。
現代の会社経営に置き換えて
前回のブログでお届けしました。

⇒ リストラ社員が宴会あとの社長を襲ったのが本能寺の変。

その続きです。本能寺の変2

大河ドラマ真田丸の
主人公・真田信繁にとっては
どういうものだったのでしょうか。

今回はそのあたりをふり返ってみますね。

まずは年齢から。

当時、真田信繁は16歳。
お父さん・真田昌幸は35歳です。

人生50年と言われる戦国時代。
35歳は立派な中年。いや初老の域です。

現代の平均寿命を
仮に80歳だとして
換算すると

・・・56歳ってことです。

ほら初老でしょ。
定年退職まで勤め上げる気持ち満々だったのに
3か月前に勤めていた武田株式会社が倒産。

あの武田株式会社がまさか・・・
甲信地方の老舗上場会社がまじか・・・
山梨に本店のある名門だったのに・・・

偉大な先代・信玄社長の築いた

この会社が潰れるなんて思ってもみなかったんです。

呆然とするものの、
働かなければいけません!

これが現実ですから。
もう会社はないんです。

就職活動を開始です。

就活の視点で考えると分かりやすいんです。

これまでのキャリアを活かして
なんとか頑張りたいと思います。

昌幸のやってきたことと言えば・・・

長野県の小県地域にある
お店の店長だったこと。

まぁそれぐらい。。。

その実績を少しでも高く買ってくれる
そんな会社に就職したいと思います。
でもやっぱりねぇ。

現代も戦国時代も同じ。

この年齢での就職活動ってかなり厳しい。
元の同僚たちの例からも分かります。

誰よりも早く
織田株式会社の面接試験を受けた
岩殿地区の小山田先輩は見事に不合格でしたね。

(殺されてましたよね)

それでは別の会社を
ということで探してみると・・・

関東地域の北条株式会社を受験するのか。
新潟地域の上杉株式会社にするのか。

それとも独立するのか

・・・いやいやこれはムリ。
ムリに決まってる。

だからお父さん・昌幸は
とても慎重に就職試験に臨みました。

それもあえて
就職する会社を織田株式会社に絞ります。

織田株式会社と言えば
昌幸のお父さんの代から真田が勤めていた
武田株式会社をコンペで破ったライバル会社です。

武田株式会社と言えば騎馬軍団!
あぁ懐かしいなぁ~~

全国に知られたその商品力を
あっさりと破ったのが
火縄銃を擁する織田株式会社でした。

この2つの会社はまるで違います。

騎馬という馬に乗れるのは武士だけ。
小さなお店の店長と言っても真田は武士です。
はい。役に立ちます。

一方、織田株式会社の
原動力はアルバイト社員なんです。

現場で火縄銃を扱うのは
武士ではないバイトだから。
バイトの徹底活用です。

そんなライバル会社の面接試験を
受験するってかなり勇気がいります。

まずは一次面接です。
面接官は徳川家康さん。
東海地域のエリアマネージャー。

実力十分の大物です。

疑り深い徳川マネージャーの
面接はまさに心理戦といった感じ。
なんとかその場をパスして次へ進みました。

この二次面接から役員面接です。
担当するのは後継者の織田信忠副社長。

あの信長社長の息子さんです。
ここは案外すんなりとパスした感じ。
いよいよ最終面接です。

面接官はもちろん織田信長さん。
社長自らが面接してくれました。

ひたすら頭を下げて。
就職希望をアピールします。
昌幸の後ろには息子の信繁も一緒です。

外国から輸入した
最新ファッションに身を包んだ
社長は圧倒的な存在感。

そんな信長社長が
真田親子にかけたコトバはたった一言。


「よき面構えじゃ!」
と。

真田昌幸の再就職が
決まった瞬間でした。

それから3か月後のこと。
徐々に新会社にも慣れ始めてきたころです。

お試し期間から本採用へ。
正社員になりたてのころに事態は急展開します。

カリスマ社長である信長社長も
誰もが認める後継者だった信忠副社長も

同時に亡くなってしまいました。
日本一巨大なベンチャー会社。
織田株式会社の経営者がいなくなったんです!

さぁどうする真田!?って感じ。

せっかく再就職したんだから
このまま会社にいて仕事をするのか。
まずは上司と相談です。

真田の直属の上司は
滝川一益エリアマネージャー。
関東甲信地方を統括する大物です。

彼と一緒に行動を共にするか。

それとも退職して、もう一度
別の会社へ再就職の道を模索するのか。


「どうすればいいだ。教えてくれーーー!」
「あの男に賭けたわしの身はどうなるーーー!」

って昌幸。

迷います。
うろたえます。
困ります。

56歳。再々就職するか。

どうする俺!?
就職戦線、異状ありです。

大河ドラマ真田丸の
ここまで5話を振り返ってみてわかること。

それは

真田信繁にとっての本能寺の変は
お父さんが再々就職に直面したってことです。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

山本会計事務所
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