幕末16年間で6回も改元されている。大河ドラマ『花燃ゆ』の時代背景。

2015.01.05

写真 2015-01-03 20 01 35年号が平成になってもう27年

あけましておめでとうございます。山本やすぞうです。

今年もボクとボクのブログをよろしくお願いします。
平成27年最初のブログです。

やっぱり昨日から始まった
大河ドラマ『花燃ゆ』について書いていきますね。

・ 主人公・杉文って誰?
・ 幕末の物語って堅苦しい。
・ もう大河ドラマはつまんない。

たしかにいろんな前評判が飛び交っていますね。

それでもいいんです。
大河ドラマが放送されている限りボクは応援しています。
さっそく大河ドラマ税理士の見方をお届けしますね。

大河ドラマは借景ドラマです。←ココポイント!

どの時代であっても共通することは現代人の視点で描かれること。
必ず現代と共通点があります。

幕末から始まった『花燃ゆ』と
現代の共通点は激動の時代だということ。

ただ、幕末と同じく変化の激しい時代だとは
なんとなく理解していてもその認識が薄いんです。
今日のブログではそのあたりを整理して解説しますね。

実はそこにはちょっとした原因があります。
そのあたりが理解が深まると『花燃ゆ』のベースになります。

実は現代には激動の時代の象徴がありません。

それが「改元」です!

年号が新しく変わること。
君主が特定の時代に名前をつける。あるいは変更すること。
その行為そのものが空間と時間を支配するという思想です。

1853年、ペリー来航。

和暦では嘉永6年。
たった4隻の黒船によって
日本中が西欧列強の恐怖に驚き文明の差を思い知ります。

『花燃ゆ』の第1回はその3年ほど前から始まります。

その後を幕末といってもいい。

このあとわずか16年間で6回も年号が変わっているんです!

幕末と同じく激変の時代と呼ばれる戦国時代。
応仁の乱以降、織田信長によって事実上の室町幕府が崩壊するまでの
106年間に改元された回数は13回。

幕末は戦国時代に比べても改元密度の濃い時代なんです。

そもそも歴史的に改元するにはおもに3つの理由があります。

1.天皇の崩御および政権交代
2.自然災害や国にとっての災難の発生
3.讖緯説(しいいせつ)に基づく

幕末は2.の国(幕府)にとっての災難がたくさん発生したんです。
だから頻繁に改元されたんです。

ペリー来航によって年号は「嘉永」から「安政」へ。
その後も「万延」、「文久」、「元治」、「慶応」、「明治」へ改元されていきます。
現代とも馴染みのある明治は大政奉還によって年号が改まったんです。

大切だからもう一言います。

わずか16年間で6回も年号が変わっているんです!

誰だって時代が激変していることを認識します。

現代では「一世一元」です。
天皇陛下の在位期間と年号は一致します。変更はありません。
現代人が激動感を認識しにくいのはそのためです。

国の内外に災難が起こっても年号が変化しません。
リーマンショック、東北の大震災、政権交代がおこっても年号は「平成」のままです。
時代を揺るがす出来事と改元が不一致する世の中。

なんとなく時代は変ったようでも時代の名称は変わらない。

そのあたりを踏まえてみると理解しやすい(・・・かもしれません)

 

兄の吉田松陰をはじめとるる杉家のホームドラマだったり
若き日の維新の功労者が集う松下村塾での学園ドラマだったり
姉の夫と再婚する昼ドラだったり

いろんな要素が入り混じながら、文という女性の視点で展開されます。

きっと場面転換や物語のつなぎで
「年号が○○に改まって」とナレーションされるはずです。

その時には下田に黒船がやってきたんだなぁとか
江戸で桜田門外の変が起こったとか
都で禁門の変が繰り広げられたのかなぁと想像してみる。

そんなふうに歴史的な出来事とは距離のある物語ですから。

今年も大河ドラマがある。
それだけでうれしくなります。
一緒に楽しみましょう。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

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