自立できずに孤立したのが秀次事件。真田丸

2016.07.23

キャプチャ画像はNHK公式サイトのスクリーンショット

大河ドラマ真田丸。
第28回のタイトルは受難。

太閤秀吉に男子が誕生し
居場所を失った関白秀次はその職を放棄して
出奔(しゅっぽん)した。

出奔って逃げ出して行方をくらますこと。

物語の中では・・・

昌幸の弟・信伊の手引きで
徳川家康の重臣だった
石川数正が出奔しましたね。

あんな感じ。

ただ当時、帝を頂点にして
臣下としては最高位である関白。

その職を放棄するのは
ある意味で前代未聞の珍事です。

どうしてそうなったんだろう。。。

検証してましょうね。
自分が同じような立場にいたなら
同じように思ったからもしれません。

秀次は自分の頭の中で
自分勝手に自分の居場所はもうない。
不安で不安で心がいっぱい。

・・・そう感じていましたね。

わが子に先立たれて
年齢的にももう跡継ぎはできないと
諦めていたところに男子が誕生した。

幼いわが子が可愛くて仕方がない秀吉。

跡継ぎにしたい。
将来は関白にしたい。

そう考えるはず。

そうなると今の関白である
自分が邪魔者になる。

今のうちに・・・と考えるはずだから。

今までもそうであったように
権力者は自分にとって邪魔になると
その人を排除する。

そういえば、
仲の良かった利休も同じように
邪魔になると切腹させた。

秀次の頭のなかは
およそそんな感じです。

経験的にも
状況的には
環境的にも

間違いない。そう感じます。

ここで問題!

Q.どうしてそうなったのでしょうか。
A.自立できずに孤立したから。

どうでしょうか。

戦国時代の終わりから
桃山時代に活躍した武将たちは
誰もが個性的です。

個性を活かせる時代です。

個性を活かして活躍するには
それぞれの自立が不可欠なんです。

自立と孤立では大違いです。

いつのまにか
「個 ⇒ 孤」となっていること。

そこが気がつかない。
気がつけば秀次は孤立していったのです。

1.やりたいこと
2.やってきたこと
3.望まれること

この3つの重なることを
実践することで個性を活かして
自立できるようになります。

確認しますね。

1.叔父上・秀吉に気に入られること
2.叔父上・秀吉の指示どおりに生きること
3.叔父上・秀吉に望まれて関白なったこと

秀吉にわが子が生まれた今。

誰からも自分に望まれることはないって。
これが孤立の原因だったりします。

叔父上・秀吉との
距離感が近すぎたんです。
依存です。

大切なことは
一定の距離感です。

近すぎず遠すぎず。

ほどよい距離感が自立を支えます。

経営者は孤独だと言われますが
これは一定の距離感で自立してることへの
自分の感覚です。

まわりとの関係性では孤立していません。 ← ここポイントね!

まわりとの一定の距離感が自立を支え
関係性の中で個性を磨いていきます。

切腹に追い込まれていった秀次事件。

毎日がんばっているのに
なかなか報われないなぁ~

そう感じるときには
自立と孤立の問題かもしれませんね。

地位や肩書があれば
自立できるわけでもない。
実績や経験でもない。

まわりとの距離感を見直してみる。

経営、承継、関係性などなど。

いろいろと考えさせられた
真田丸28回「受難」でした。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

山本会計事務所
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