どうしてお殿さまの側には和尚さまがいるのかなぁ。おんな城主直虎

2017.01.24

キャプチャ仲良しな二人
左・今川義元 右・太原雪斎(画像は公式サイトから)

大河ドラマ「おんな城主直虎」

主人公・おとわ役の新井美羽ちゃんがかわいい。

今川義元役の春風亭昇太さん。
噺家さんが役ではまったく話さないと話題に。

そして

ボクが気になったのが
佐野史郎さんが演じる太原雪斎(たいげんせっさい)。
臨済宗の和尚さまです。

お殿さまの側には
いつも和尚さまがいる

・・・そんな気がしませんか。

どうしてかなぁ

大河ドラマでは
よく描かれることです。

伊達政宗には虎哉(こさい)和尚
武田信玄には快川(かいせん)和尚
織田信長には沢彦(たくげん)和尚

などなど・・・

戦国時代のお殿さまの
側には和尚さまが仕えている。

もちろん

井伊家のお殿さまである
主人公おとわの父親・直盛の側にも
南鶏(なんけい)和尚がいる。

このあたりを整理したいと思います。
当時の特権階層といえば
武家、公家そして寺家。

当時のお寺。

和尚さまは3つの影響力がありました。

1.お金
2.時間
3.文字と情報

寺院へのお布施やお賽銭はもとより
城下町が整備される以前の定期市は
門前で開催されていました。

だから寺院は
お金とモノの集積地でした。

そして時間。

陽の傾きを利用した時計をもとに
鐘をついて時間を知らせています。

周辺村落の行動管理をにぎっています。

さらに識字率がまだまだ低い当時。
文字を書くことは知識階級の証でした。

交通網が不完全な環境では
隣国の情報が今以上に価値を持ちます。

最先端だった京にあった京都五山などで学び
全国に派遣される僧侶たち。

彼らは知識と情報のネットワークを持っていました。

武家の繁栄も
かかわる和尚さま次第といったところ。

話し相手になったり
外交顧問になったり
文字や学問の先生になったり

ついでに合戦の指揮をとったりします。

ホントに頼りになります。

軍師といわれるほど。

お殿さまであっても
学びの師である和尚さまの前では弟子にひとり。

ふつうの家来ではできないのに
お殿さまに対等にそして直接に話しができたんです。

お殿さまというトップの側にいる。
何を学ぶかよりも誰から学ぶのか。

いつの時代にも
選ばれる存在にはその理由がありますね。

和尚さまの影響力の源泉は
そのあたりですね。

雪斎和尚については

のちに江戸幕府を開いた
徳川家康にも影響を及ぼしています。

そのあたりも見どころかもしれませんね。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

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