曖昧な時間が好きです
夕方。
仕事を終えて神戸に戻っています。ずいぶん陽が長くなりましたね。
この昼でもない夜でもないこの時間帯が好きです。
曖昧な時間。色でいえばオレンジ色。
ホッとします。
反対に気を遣う時間は
決算書や申告書に囲まれている時です。
尖がった感じのする数字に囲まれることが多いのは
職業柄でしょうか。
経営者の方や経理・営業の方もそうかもしれませんね。
ここでいう数字は結果であり、
会社や事業者がモノを売った結果です。
曖昧なものとは対照的。真逆です。
とくに会計ソフトで計算した数字は正確そのもの。
当然ですよね~
ただ数字が正確であればあるほど、
焦ったり窮屈さを覚えることがあります。
なぜでしょうか。
ストレスを感じる人もいるんじゃないでしょうか。
予定通りの状態やプラスならいいわけです。。。
ただそうじゃないこともあります。
困りごとや解決しないといけない課題もあります。
時間は限らているし・・・
そんな時には
結果である数字を分析してもうまくいきません!
理由はカンタン。
数字は結果を表現してるだけだから。
まずはそこに至るプロセスを意識してみましょう。
結果を報告・分析するだけでは疲れるばかり。
論理的に計算させるまでのプロセスってかなり曖昧なものです。
直線的ではなくファジーな感じ。
ポイントとしては
「数字」を中心にするのではなく「人」を中心に見ていくこと。
どれだけ売れたのかではなく
・ 誰の役に立ったのか
・ どれだけ頑張ったのか
・ どれぐらい楽しかったのか
そんな人の感情です。とても曖昧なものです。
そう思うと
・・・正確な数字には危険が伴っていることに気がつきます。
ほら数字を優先すると
新しい可能性を想像する芽を摘んでしまうことってあるでしょ。
「数字(結果)から判断すると・・・」って言う表現です。
逆に曖昧さを認めることができれば
まだまだ成長できる可能性に気づくこともできます。
だから、曖昧さには価値があります。
「正確さ」か「曖昧さ」ではなく
「曖昧さ」の中に「正確さ」がある感じです。
1個、2個、3個・・・
1枚、2枚、3枚・・・
1台、2台、3台・・・
結果として売れたモノの数を数えるよりも
・ お客さまと大切な体験をシェアできたのか。
・ どんなステキなコトがあったのか。
・ 価値ある時間や場をお届けできたのか。
そういう視点で活動する会社は
「数字」を中心に考えるよりも、「人」を中心に考える方が
似合っています。
きっとそうです。
まずはお客さまやまわりの人に
興味を持つことから始めましょう。
夕暮れ時に限らず夜明け前もそうです。
新しい価値をつくりだす時間としては最適です。
変化するニュアンスを自然と追うことができるのですから。
そういえば・・・
「どうして試算表や決算書だけでそこまでわかるんですか?」と
質問された時にお答えしたこともそんな感じでしたね。