NHK大河ドラマ真田丸
第18回のタイトルは上洛
秀吉と家康の和睦によって
とうとう真田昌幸も上洛します。
天下人・豊臣秀吉に拝謁し臣下の礼をとります。
対面を気にする信繁の父・昌幸と兄・信幸。
信濃の国の一国衆である真田を軽くあしらう秀吉。
そのやり取りが面白い。
大坂城の広間。
緊張しながらも平伏する
真田親子の前に現れたのは
「近江宰相、豊臣秀次である~~」って。
秀吉自身ではなく
秀吉の甥・秀次でしたね~
そして
この18回の物語から
なんと真田が大名になっています!
ここ要チェックです。
さらっと見逃した方も多かった思います。
真田家は信州の国。
小県群の国衆の一人でした。
大名ではありません。
一国の主である大名を頼りにする
力の小さな国衆です。
以前からず~っと治める領土は狭いままです。
不思議だと思いませんか。
それなのに
1.上洛して関白秀吉に忠誠を誓う
2.豊臣家の家臣に加わる
3.大名に変身!?
意味が分かりませんよね~
そのあたりを解説です。
戦国時代の末期。
一国を従えるほどの実力者が大名です。
本領以外に複数の分国を治める武将を大大名と呼びます。
上杉景勝は大名。
(越後一国の支配)
徳川家康は大大名。
(三河の本領以外にも遠江・駿河・甲斐・信濃などの支配)
その違いね。
治めている国が
一国か複数国かの違いぐらい。
もともと日本がは土建国家でした。
お城を作ったり、治水工事したり、道幅を拡張したり・・・
だから建設業に例えると分かりやすい。
現代でいえば・・・
どちらも元請会社っていうことです。
一般の元請会社と
ゼネコン級の元請会社の違い。
規模は違っても施主の依頼に基づいて
工事を請け負って治めることができます。
一方で国衆は
下請会社に該当します。
大規模は工事を施工する実力がなく
元請の指示に従って現場で労力を提供します。
近所で、
小規模で、
短期間。
下請け会社の
可能な工事ってそのぐらい。
もし下請け会社が大きな工事を請け負って
最後まで治めることができなければ、
依頼者に損害が発生しますよね。
あらかじめそうならないために。
元請・下請の区分があります。
これが大名と国衆ってこと。
そんな下請け会社だった真田家。
領土も狭く
財力も限られていましたが
元請会社に格上げされました。
では、その理由はなんでしょうか?
これまでの実績を認められたこともあります。
実はそれ以上に・・・
天下人・関白豊臣秀吉から
その領地の統治を認められた安堵状の存在です。
これ、日本国のお墨付きですから。
関白は帝に代わって政治をする役職。
公に発行された安堵状によって国衆ですら
独立した大名とみなされたんです。
信州上田の国衆から
同じく信州上田の大名へ。
秀吉(日本国)の
信用保証によってランクアップしたんです。
長野県の上田地域の下請け会社から
同じく長野県の上田地域の元請会社へ。
実際のところ。
秀吉から保証書を
受け取ることができれば元請会社に。
そうでなければ
元請会社に雇用される一社員に。
そういった具合に各地で
整理編入が進んでします。
真田家も危ないところでしたね~
大名は元請会社。
国衆は下請会社。
そう読み替えて物語を観ると
また違った見え方があるかもしれませんね~
になみに真田のような
与力大名というのは
協力会社ってことです。
有事の際。
与力大名は寄親大名の指示に従います。
前回の合戦では勝利した徳川家が真田家の寄親大名です。
つまり徳川の指示にしたがって働くことを約束させられた会社。
そういうことです。