大阪城は社宅で伏見城は本社。現金は5000億以上だった秀吉の遺産。真田丸

2016.08.17

キャプチャ

家康や三成の花押つきの署名は秀吉後のことを決める
遺産分割協議書のようなも(画像は公式サイトから)

NHK大河ドラマ真田丸。
ひっそりと太閤秀吉が亡くなるように描かれました。

派手好きな秀吉の最後としては
あまりに孤独な最後でしたね。

年寄と呼ばれる有力大名と
奉行と呼ばれる秀吉の側近による
合議制がスタート。

その一環で10名の大名が
署名し花押を押していましたね。

花押って自筆のサインのこと。

公式文章では署名押印が一般的ですが
この当時は署名花押が正式なスタイルで。

10名が連なって署名しているから連署。
この連署は秀吉没後の共同経営者の承諾です。

そのあたりの詳しいことはこちらへ
⇒ 五大老五奉行は家康と三成らの合議制ではない

 

よく考えるこれを
遺産分割協議書と捉えることできます。

だれに何を相続させるのか。

現代の感覚で確認してみましょう。

裸一貫。たたき上げで築いた㈱豊臣。

会長・秀吉さまは亡くなり
若社長・秀頼さまへ相続が発生します。

そんな感じ。

もちろん若社長・秀頼さまが
会長・秀吉さまの残したすべての財産及び
権限を相続します。

ちなみに秀頼さまは当時6歳。幼子です。

ではいったいどのぐらいの
遺産があったのでしょうか。

興味がわいてきます。

遺産相続の視点で書いていきますね。

まずは不動産です。

居住用の家屋として大坂城。
事業用の建物としては伏見城。

大きな社宅と大きな本社です。

居住用と事業用の違いは
誰がその場にいるのかで判断しましょう。

大坂城には秀頼が住むことになりました。
6歳ですからまだ仕事はできません。住むだけです。

だから大坂城は居住用。

では伏見城が事業用となる理由は
持ち主である秀頼がいなくなること。

加えて㈱豊臣の副社長・家康くんが
大坂城ではなく伏見城でお仕事をすることが
決まっていたからです。

直接、面会権を持った家康くんが
北政所さまや茶々さまと話されているシーンがありました。

あれは大坂城。

オーナー一族の自宅への
ご挨拶といった感じでしょうか。

どちらのお城も本丸・二の丸・・・
(この当時まだ真田丸は建設されていません)

水堀・空堀・城下町を含めてその敷地は広大で
実際はどの程度までがお城とするのか。

正確な面積は未確定ですね。

次にいちばん気になる現金について。

当時はお金は金銀です。
大阪城内に貯えられていた莫大な金銀。

金9万枚。銀16万枚。

一体いくらぐらいの価値なのでしょうか。
換算してみましょう。

ある本では
金1枚は10両大判にあたり
お米に換算するとおよそ30石。

金銀をあわせると250万両になります。
石高にして750万石としています。

とにかく莫大な貯金です。

1石を現代の金額で75,000円で計算するとします。
すると・・・

750万石×75,000円=562,500,000,000円

5625億円です。

これがいわゆるタンス預金の残高となります。
5,625億円のタンス預金です!

自前の蔵に積みあがっていました。

ほかにも

呉服反物はもちろん
茶道具・書画骨董・刀剣・大砲・弓矢・武具・弾薬・・・
加えて全国の鉱山の採掘権 ← これが大きい!

財産がありすぎて確定できないほど。

さらに㈱豊臣の株式です。

まず㈱豊臣の売上ですが
摂津・河内・和泉を中心に全国で220万石の収入。

五公五民としても
110万石の収入が毎年あります。

当時の収入はお米で計算します。
そのお米の出来高は作った農民との折半します。
だから110万石。

110万石×75,000円=82,500,000,000円

毎年825億円も入っている巨大会社の株式も相続します。

稼ぎまくった㈱豊臣の会長秀吉。
さぞかし盛大な社葬が行われたように思います・・・が。

社葬がおこなれた記録は残っていません。

外国との戦争中を考慮した
結果のようですね。

あまりにも寂しい最期ですね。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。
山本 やすぞう

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