かつて群馬は関東の都だった!?大河ドラマ花燃ゆ

2015.10.12

キャプチャ戦国時代の群馬の中心・平井城跡(Wikipediaより)

大河ドラマ『花燃ゆ』

視聴率も徐々に上がっています。
やっぱり主人公がクライマックスに登場すると
ドラマは盛り上がりますね。

幕末から維新を経て
ドラマの舞台は山口から群馬へ移ります。
群馬で主人公・美和はどんな活躍をするのでしょうか。

歴史的にも群馬ってどんなところ?

そんな感じがする人も多いかもしれません。

新政府にとって群馬は大切な土地だと紹介されていますが
そもそも群馬のどこが重要な位置なんでしょうか。

ボクの思い出す範囲で紹介しますね。

群馬県は昔の地名で上野国(こうずけのくに)と
呼ばれていた範囲とほぼ同じ。

西は信濃国と北は越後国と
東は下野国と南は武蔵国と接しています。
だから海はありません。山国です。

そんな上野国は

・・・戦国時代の中頃までは
上州国(群馬県)は関東圏での中心でした!?

その中心が写真の平井城。
関東圏の都と言ってもいいほど。

戦国時代と含む室町時代。
この辺りを治めたのは関東管領を務める上杉家。
その上杉家の居城が平井城です。

その暮らしぶりは
京の都に暮らす公家のようにきらびや。

その様子は
大河ドラマ『風林火山』でも描かれています。

室町時代は日本は一元管理されていません。

京の都にある室町幕府が西日本を
鎌倉にある鎌倉府が東日本を管理運営する
二元政治でした。

その中で関東管領という役職の権限範囲は広大。

関東各地の守護を任命する権限があります。
鎌倉にあった関東の政府機能を棚上げし
実質的な権力者として君臨します。

実に日本的な政治構造です。

戦国時代の末期に
関東管領を務めていたのが上杉憲政。
かの有名は川越夜襲による敗退を喫します。

これをきっかけに上杉憲政が
相模国の新興勢力・北条氏康に攻められて
越後国に逃れまで。

それまでは上野国が関東の中心でした。

その後、
上野の国州は分裂と寝返りを繰り返します。

南からの北条氏の支配体制に組み込まれたり
西からの武田氏の影響下に置かれたり
北からの上杉氏の先方を務めたり

時の権力者の草刈り場となります。
有力な大名がいないのはそのためです。

群馬を治めることで
関東甲信越の覇者となります!

逆を言えば上野国を含めて
まわりの国の運営が成り立つほどに
豊か土地だっということ。

その代表が生糸の生産です。

外貨を稼ぐ生糸の存在は
当時の新政府は必要不可欠でした。

京都から東京へ都が移ったばかりの明治。

慣れない関東の把握のために
群馬を重要視するのは当然でした。

そんな群馬。
そこで主人公・美和がどんな活躍をするのか。

そんな大河ドラマ『花燃ゆ』
楽しみですね~

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

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