現代でも他人のために役に立とうとするのは45%。幕末は・・・大河ドラマ『花燃ゆ』

2015.01.25

他人のためか自分のためか【グラフ】日本人の国民性調査より

大河ドラマ『花燃ゆ』第3話 ついてない男

江戸で問題を起こした
文の兄・寅次郎は育(はぐくみ)という親預かりの身分に。
武士ではなくなっています。
そんな身分もない者がお殿さまに建白書を送りつけます。

ありえない事態。
萩のお城周辺では騒動になります。
一大事です。

そんな寅次郎が建白書を書いた理由を文に話します。

寅次郎の想いは「知行合一」です。

知行合一って

知っただけでは意味がない。
知ったことは行動を伴わないと意味がない。
実践したいんだ~ってこと。

当時、たびたび異国船が出没しはじめたころ。

「海防は急務!」
「日本も外国の文化に触れるべきだ!」
「国を守りたい」って。

まわりの人の役に立ちたくてしょうがない。
そうした状況を知って学んでしまったんです。
そのためにはどうなっても構わない覚悟。

奥州や蝦夷地にはロシアの船が。
そして下田にはペリー率いるアメリカ船が現れます。
大砲を積んだ蒸気船です。

「日本の未来が心配でしょうがない。」

ただ、幕末の日本は鎖国で封建社会です。

お殿さまに意見をするなんてことは考えられません。
そんなことをすれば罪人です。もしかすると死罪かもしれません。
本人だけでなく親兄弟まで連座します。

だから自分の身分にそった行動を心得て暮らします。
決められたことをこなす毎日です。

それが常識。当然。当たり前です。

統計によると

「自分のことだけに気をくばる」より
「他人の役に立とうとする」ようになったのはつい最近。

日本国民がそんな風になったのはわずか2年前のこと。

2013年のことです。

45%の人が他人の役に立とうとしています。
逆に統計上では最大で73%だった
自分のことだけに気をくばる人はどんどん低下しています。

それまでは自分のことだけに気を配るほうが多かったんです。
日本人ってそんなものなんです。

ということは・・・

幕末、160年前の時代には無理な話ですよね。
自分本位な人が多いのは国民性です。
それが自分と親、兄弟を守ることだったわけですから。

それぐらい常識が違っていたんです。

「新しいことを始めようとするときは
 決まって何もしない者が邪魔をする。
 蹴散らして進め。」

そう言ったのは寅次郎の師匠の佐久間象山です。

新しいことは誰も経験がありません。
変化を嫌います。そんなものです。
無視されたりねたまれたりするものです。

それでも・・・やってみたい。

寅次郎の決心は黒船への密航へと繋がっていきます。

さぁ続きがどうなるのか興味津々です。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

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