神出鬼没の謎の女・お蘭。
彼女の引き起こす事件に巻き込まれる
名探偵・空地小五郎と目黒警部。
江戸川乱歩の世界観に包まれながら
「あれ、今のどういうこと?」って
・・・そんな終わり方。
お蘭:小泉今日子さん
空地:堤真一さん
江黒警部:高橋克実さん
3人芝居です。
46歳のボクにとって
アイドル・キョンキョンがとにかく
可愛い。生歌は最高です!
堤真一さんと高橋克実さんの
アドリブっぽい掛け合いが絶妙です。
気がつくと物語と関係ない雑談になって
また物語へ戻るスイッチが入る展開。
この雑談トークは毎回、違っている
らしく講演時間が違ってくるほど。
そして、ラストシーンで暗転。
終了すると
「あれ、こういうことかな・・・」
「えぇ~なんでそう思うの?」
「だって・・・」
「たしかに。でも・・・」
そんな会話が続きました。
確認したくなる楽しみ方。
分かりやすさとは対極にある視点です。
犯罪や珍事件の連続する中で
犯人や事件の真相が解明される
わけでもないのに
そこを推理しながら観ていた
自分が恥ずかしく思えるほど(笑)
そもそも3人芝居なんだから、
誰が犯人なのか。それが大切なことでは
ないということに気づかない。←ボク
名探偵と警部が登場した瞬間に
犯人捜しや犯人らしきお蘭がいつ
捕まるのか。
その瞬間を観ようとしているわけ。
問題提起や事象の共有です。
観ている側に対してあなたはどう思う。
そう投げかけられている気すらします。
ラストシーンで暗転後の
芝居の感想からようやう
そのあたりに気づきます。
いかかでしょうか?
思い込みを手放せた感じです。
・ 同じ時間
・ 同じ空間
・ 同じ舞台
を共有しながらも
まるで違った感想を共有します。
ホントにそこが面白いんです。
「あそこはどう思った?」
「あれは・・・」
「それよりも・・・」
「そこは気づかなかった。」
「えぇ!」
なんて会話です。
とくに分かりやすくない分だけ
創造しながら確認したくなる
楽しみが膨らみます。
プロセスを共有して
結果どうなるのか。どう感じるのか。
そこは観ている側に任されている。
「価値は観て咲く」
そんなお芝居でした。
また劇場に行きたくなりますね~
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