NHK大河ドラマ『花燃ゆ』
その視聴率が予定通りに苦戦しています。
黒船来航以来の激動の時代を描く物語は
その背景が難しいものです。
遠い昔話のような感じ。
分かりにくい
↓
面白くない
↓
見たくなくなる
そうなるとこれから視聴率が上がってくることは
期待できなくなります。
ほらほら。歌舞伎などの古典芸能もそうです。
難しい展開にはイヤホンガイドのような解説があると
便利ですよね~
そこで今回のブログでは
物語の中でよく出てくるコトバについて
今、ボクたちが使っている意味で解説します。
1.藩
2.藩のお殿さま、重役
3.藩士
4.年貢
5.藩校
6.御前会議
7.城下町
8.討幕運動
9.薩長同盟
10.石高
この10個のポイントです。
なんとなく分かっているような気もしますが
分かりにく表現でもあります。
それぞれの意味や正確な内容は気にしなくてもいい。
今の社会ではどんなものなのかを抑える方が大切です。
その方が物語が面白くなるから。
順番に解説しますね。
1.藩=株式会社または法人
長州藩っていうから難しくなります。
藩って何?そうなるとついていけないから。
株式会社長州。
長州という法人です。つまり会社ってこと。
何をする会社かというと・・・不動産管理会社。
山口県とその周辺の不動産を管理している会社と考えましょう。
そうなると
2.藩のお殿さま、重役=会社の社長、役員。
そして3.藩士=会社員となります。
長州藩士というのは㈱長州の会社員。
物語に出てくる男子は会社の同僚ってこと。
上司と部下の関係は現代と同じようにタテ社会ですね。
社員のおもな仕事は地代の徴収。
会社の土地を農民に貸しているので
その地代をお米で回収しています。
だから、4.年貢=地代だと考える。
税金ではなく地代です。
借り手から不動産管理会社への支払う地代。
この時代には土地への課税権は確立されていません。
5.藩校=付属小学校や研究機関
6.御前会議=会社の取締役会
7.城下町=社員が家族と暮らす社員寮
そんなものです。
さらに重要なコトバは「討幕運動」と「薩長同盟」の2つ。
8.討幕運動=長州藩ではこれが会社の経営理念です。
ずいぶん荒っぽい経営理念ですね。
幕末からさかのぼること200年以上前。
1600年におこった関ヶ原の合戦に由来します。
徳川家康を中心とした東軍に負けた長州藩。
石高は120万石から37万石へ大幅に減らされています。
その恨みが受け継がれています。
「殿、そろそろ(徳川家を倒す時期)ですか。」
「いや。(統幕はまだ)早かろう~」
そんなやり取りが御前会議では行われていたようです。
10.石高=お米での収入です。
現代の価値では
37万石=27,750,000,000円
277億5000万円ほど。
最後に9.薩長同盟について。
これまでに藩を会社と説明しました。
ということは・・・薩長=薩摩藩、長州藩ですから
あとは同盟をどう訳すか。
答えは合併です!
つまり㈱薩摩と㈱長州の合併。M&Aです。
正確にいえば㈱薩摩による㈱長州の吸収合併です。
こう見ればビジネス物語の要素としては十分ですね。
そのあたりはしっかりと別の機会に書きますね。
主演の井上真央ちゃんはかわいいし
イケメン男子が多数登場する大河ドラマ『花燃ゆ』。
もっとたくさんの人に見てもらえればうれしい。