そうだ食堂、行こう。その2

2021.07.03

やっぱり商店街には食堂が似合う

ボクの事務所のある大阪市北区
天満界隈には天神橋筋商店街があります。
日本で一番長い商店街です。

全長2.6キロ。
端から端まで歩くと40分ほど。
ちょっとした散歩コースです。
いろんなお店があって楽しい。

前回のブログ、そうだ食堂、行こう。
お読みいただきましたでしょうか。

商店街には必ずと言っていいほど
名物といわれる食堂があります。

そして食堂には選ばれる理由がある。
愛される食堂がもっと増えても
いいですよね~

でも現実には多くがそうなっていない。
その理由は会計にある!

そんなことをお伝えしました。
今回はその続き。

ときどき思うんです。
会計が経営の邪魔をしていることがあるって。。。

詳しく説明しますね。
そもそも食堂の経営には

・売上高を高く
・仕入高を安く
・粗利率を高く
・回転率を高く
・経費を下げる

・・・よりも食堂らしさってある。

らしさを置き去りにして
数字をコントロールしようとしても
お客さまがついてこないんです。

そもそも食堂へ来るお客さまは
安くてお腹いっぱい食べたいんだ。
そして午後からも仕事を頑張りたいんだ。

そうですよね。

どんなビジネスもモノじゃなくて
体験を提供してるんだから。

高価な食事な気分ならレストランだし
オシャレなお店がいいなら食堂でないし
ゆったり過ごしたいならカフェでしょ。

もし二人で食堂で食事して
お会計が1万円だったらびっくりするでしょ。
時価と言われたら二度と行きたくない。

それでもお店の売上を上げようとすると
そんなことをやっちゃうんです。

これ食堂だけじゃなくて、
自分たちのお店や会社の
ポジションの問題です。

食堂のポジションには
食堂の価値があります。らしさです。

もし食堂の経営をしていて
うまくいっていなかったら選択肢は3つ。

1.食堂の価値を再定義する。
2.専門店やレストランへシフトする。
3.まったく別業態へチェンジする。

1と2ではお客さまが
求めている価値がまったく違います。

マズローの欲求5段階説を使うと
分かりやすいです。

人間の欲求は5段階のピラミッドのように
構成されているとする心理学理論です。
アメリカの心理学者、アブラハム・マズローが
考案してマズローの欲求5段階説って
よばれていますよね。

5.自己実現の欲求
4.承認の欲求
3.所属と愛の欲求
2.安全の欲求
1.生理的欲求

生理的欲求がもっとも低次の欲求で
順番に次元が高くなって自己実現の欲求が
1番高次元な欲求だというんです。

さて食事の場合はどうでしょうか。

おなかが空いたのでご飯が食べたい。
空腹を満たすって生理的欲求でしょ。

ほら、おなかが空いたなぁ。
そうだミシュランで食べよう~とはならないでしょ。

ミシュランで食事をするって
頑張った自分へのご褒美だし、
よくやった自分の自己実現の証だったりします。
1番高次元な欲求です。

そこでは高額な値段は想定の範囲内で、
そもそもお金を使うためにお店へ行くぐらいです。

反対に食堂の値段が安いのは
お客さまの欲求が1番低いからなんです。
ココ大切でしょ。

そのあたりが会計では
まったく無視されているんです。

飲食業という業種の標準数値を
参考にして経営しようとします。
でもうまくいかない。。。

いかがでしょうか。

もう少し詳しく説明しますね。
と書いたところで、長くなったので
この続きは次回に。。。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

山本会計事務所
Yamamoto Yasuzou Accounting Firm
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