7月2日。秀吉が300億円を投じて中国大返しを成功させた。

2015.07.02

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映画『大河ドラマ税理士』公式サイト

1582年の7月2日。(旧暦・天正10年6月13日)

今日は山崎の合戦があった日。
のちに豊臣秀吉と呼ばれる羽柴秀吉が明智光秀を破ります。
同時に歴史上名高い中国大返しが大成功した日です。

以前に書いた記事をリライトしてお届けしますね。

遡ること11日。
突発的に京で本能寺の変が起こります。

織田信長が討たれたんです!
陣中では主を失って泣き狂う秀吉に向かって
軍師の官兵衛はこう言います。

「殿、ご運が開けましたなぁ」って。
その瞬間から行動開始です。
逆臣・明智光秀を討てば自分が英雄・天下の後継者になれる!?

備中高松から京・山崎まで駆け戻って
豊臣秀吉が明智光秀を討つまでを総称したのが中国大返しです。

その間の11日間を言います。

この歴史に名高い「中国大返し」っていくらかかったんだろうか?

そのあたりが分かれば
大好きな大河ドラマをもっとリアルに感じることができます。

そう思うんです。
あなたもそうですか。
独自に算出していきましょう。

戦国時代って農業社会。
産業革命はまだ起こっていない。
経済の中心はお米です。

土地から収穫される
お米の収穫高が各地の大名の実力となります。

当時、羽柴秀吉と名乗っていたころの秀吉の領土は
播磨を中心に備前・美作。さらに近江の長浜です。

石高の合計は88万7000石に及びます。

・ 播磨35万8,000石
・ 備前22万3,000石
・ 美作18万6,000石
・ 近江・長浜12万石

この数字はお米の取れ高を表しています。

当時の祖税はお米。
さらに都合がいいことはこの数字は太閤検地によるもの。

のちに秀吉の指示で
全国を検地した記録に基づいています。

石高に対して百姓が差し出す年貢割合を5割とします。
すると秀吉のもとに入ってくる収入はおよそ44万石です。

お米の量ですから
お米の価格に換算していきます。

1石が1年間に人間1人が食べるお米の量。
お米の1石=1,000合=150キログラム
つまり平均して1日に3合となります。

日ごろ、ボクたちが食べているお米は
10キログラムでおよそ5,000円とすると
1石は75,000円となります。

うちのお米はもう少し値段が高いとか
卸値だともっと安くなるとか考え方には幅もありますが
とりあえず1石=75,000円としますね。

そうなると・・・
44万石というのは
44万石×75,000円=33,000,000,000円(330億円)

本能寺の変が起こった直後の秀吉の合計収入です。

長浜城に1割を残して
残りほとんどを前線へ投入していれば
秀吉が使えるお金はざっと300億円ほど。

ここ一番という時。
生きるか死ぬかという大戦に挑もうとしています。
きっと有り金すべてを賭けたはずです。

秀吉が中国大返しに使った金額は300億円!

・・・そうなります。
ありったけのお金を家臣たちに分け与えます。
負ければ最期。ココ・姫路へは2度と戻らない覚悟です。

200キロの道のりを11日間で移動。
とにかく走ります。
京・山崎に布陣。決戦に及び見事に勝利します。

この時、活躍したのが石田三成です。

兵站奉行して2万人兵の移動に必要なものを計算します。

走りながら食べる水、おにぎりと塩を準備。
兵糧,武具の手配はもちろん馬と馬のエサまで。
どのぐらい必要なのかを金額を計算します。

なんと簿記の登場です!

最大で300億円の収入があるうち
姫路城内にはあった貯えはおよそ66億円。
そのすべてを家臣に分け与えています。

2万に兵に均等に分けると
1人当たり約333,000円。

命がけにの割には安く感じますか。
いやいや大した金額です。

1年間で1人が食べるお米の平均的な量が
現代のお米の金額に換算したのが75,000円でした。
金額から量を逆算します。

すると・・・
333,000円/75,000円≒4年半分。

単純に言えば年収の4倍です!

かなり強引な計算ですがとにかくスゴイ金額です。
これを一度に全部支給しているんです。

みんな張り切って働きます!

いつの時代でも同じ。
部下の心をつかむリーダーの条件は3つ。

1.気配り
2.心配り
3.カネ配り

やっぱり秀吉は完璧なリーダーですね。

単純に兵力の差ではなく
勝利の要因はモチベーションの差だったんね。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。
山本 やすぞう

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