資本主義を再考しよう2

2022.01.25

2022年。今年もどうぞよろしくお願います。

今年も大河ドラマが始まっています。
『鎌倉殿の13人』
平安時代の末期から鎌倉時代の物語。
主人公は2代執権・北条義時です。

歴史に詳しくなくても面白いから観てほしい。
この物語のお話はまたの機会に
ゆっくりお届けしますね。

それで今回は資本主義のお話。
昨年の大河ドラマでは『青天を衝け』では
資本主義の父・渋沢栄一が主人公でした。

資本を出し合って利益追求をする事業をすれば、
国も社会も豊かになるとして広まりました。
それから150年ほど経って現代。

資本主義の主要パーツは変化している。
そんな気がします。・・・どうですか。

資本主義を再考しようでも触れましたが
もう少し別の視点で進ますね。

在庫が減らない。
お金だって余ってるでしょ。

消費してもらいたいけれど、
もうこれ以上消費できないほどに
モノが余ってる。
消費が停滞(伸びない)しているから
在庫過多なんですよね。

みんなの生産能力は向上しても
消費能力はそんなに変わらないって分かった。
コロナでさらに消費できなくなった。

そうだとしたら

もう自社の利益を最優先に考える、
そんな時代は終わった!?

・・・かもしれません。

現代の資本主義はたんなるお金や時間でなく
人と人との縁から生まれる
「関係性資本主義」の時代に突入しています。

人との縁が資本。
価値を生み出す元手です。

お客さまは似たような商品やサービスを
誰から買ってもいいし
誰からも買わなくてもいい中で
どうしてあなたから買うのか。

そうなると、知り合いから買うでしょ。
関係性のある人(会社)から買いますよね。
そのほうが安心だから。

そんな関係性資本主義での主要なパーツは
懇切、寛容、笑顔・・・になります。

・細かいところまで気を配るとか
・失敗に対して寛容に対処するとか
・厳しい状況でも笑顔で接するとか

利益や利害とは相反することかもしれません。

時間もコストもかかるから。
数字で表れないし損するかもしれないけれど、
この先そうしたほうが
きっといい影響を共有できるって考える。

儲けようとする思考の優先順位を下げること。
それが懇切、寛容、笑顔・・・です。

それから諦観。
潔くあきらめることも大切。

コロナ過でも素早く対応している
会社やお店からそう感じます。

従来通りのパターンに固執しないで
軽やかに変化に対応しましょうね。
素敵な2022年を!

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

山本会計事務所
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