税理士になって10年が過ぎました。
最近はいくつかの疑問を持つようになりました。
それは会社について。
個人と違って会社は継続することが前提です。
それってホンマなのか?
ホンマに継続が前提なのか?
いつから継続企業になったんだろうか?
すべての会社が継続企業でなくてもいいんです!
怒られるかなぁ。
非常識だと言われるかなぁ。
そんなの会社じゃないと思われるかなぁ。
たしかに簿記の授業では
会社とは継続企業(ゴーイングコンサーン)って
習った。そんな記憶があります。
でも実際にはたくさんの会社が倒産します。
継続できない
そんな会社の方が圧倒的に多いんです。
倒産ってこと。
よ~く考えてみてほしいんです。
そもそも会社を設立するって
創業者の意思です。
事業を継続するために
会社を組織することの方が少ないはずです。
信用だったり
資金集めだったり
多数での共同経営だったり
会社組織である方が都合がいい。
そんなきっかけであることの方が多い。
だから創業者が亡くなれば
会社も潰すことが自然だと思う。
解散です。
自発的だから、
倒産でなく解散です。
きっと配当もできるでしょう。
後継者や関係者が今後も事業を継続したい
・・・そう考えれば新しい会社を作ればいいんです。
その方がわかりやすい。
会社を継がなければいけないという
後継者のプレッシャーも軽減されるはずです。
「 潰す ≠ 悪い 」
その会社のままでなくてもいい。
想いや文化を引き継ぐことの方が大切です。
ただ会社でないと
経営上で不都合なこともあります。
これは人の寿命の問題です。
人の寿命には限りがあります。
その寿命以上に耐える産業があります。
鉄道、プラントなどの大規模な装置産業がそうです。
それほど大掛かりでなくても
大型の設備が必要な業種もあります。
そうなると
継続企業でないと成り立たない。
それ以外。
特にサービス業は会社が続かなくてもいい。
利益のある会社ほど
継続を前提となりがちです。
事業の継続には利益は必要です。
不可欠です。
だからといって
会社を継続させるかどうかは
・・・後継者の判断でいい。
無理して黒字経営を続けても仕方がないんです。
楽しく黒字でないと意味なんてありません。
損得の問題ではないんです。
会社経営が好きか好きと違うかでいいんです。
仕事も会社も経営もそれが目的ではありません。
仕合せになること。これが目的です。
会社はその手段ですから。
事業承継って会社を継ぐことではありません。
まずは創業者や先代経営者の
想いや会社の文化を意識してみましょう。
==========================