仕事がら経営者の方のそばで一緒に過ごす機会が多い。
税理士として
監査役として
コンサルタントとして
どんな肩書にしても
経営者の方の伴走者であるという立場は共通です。
経営者の方の目指す先に向かって
一緒にその人らしい利益を探しています。
「どうしてこんなに数字がいいんですか」
と、お聞きしたんです。
「勘がいいのかな~」って話されていました。
何度か話しているうちに気づいたことがあります。
今日のブログではそのあたりをまとめますね。
会社数字(業績)のいい方はセンスがいい。
そう思うんです。
ほとんどの場合、
手元には会計資料があります。
多くの会社で
毎月のように試算表は確認するし
予算との比較もします。
会社経営に数字は密接にかかわっています。
売上高
原価
粗利と粗利率
・
・
・
営業利益
経常利益
税引き前当期利益
当期利益
来店数、消費単価・伸び率・・・
正しく処理された会計データ。
会計ソフトを使って出力される数字。
ビシッと整列したその数字。
なんとなく冷たい気がする。
そんな風に感じるのはボクだけかなぁ~
ここに表示される数字は過去のデータ。
分析結果も過去のものです。
そうですよね。
そこからどうしますか。
「ふ~ん」と眺めるだけでしょうか。
違いますよね。
何らかの対策を打ちますよね。
「この数字っていいの。どうなの。」って、
聞かれることがあります。
「よし。こうしよう~」って、
次の方針を明確にしていかれます。
これって何をしているんでしょうか。
ほとんど無意識ですが
多くの経営者の方がされることです。
数字の意味が分かる。
分からないにかかわらずです。
はい。
これって状況判断しているんです。
数字に対するセンスは状況判断です。
アート、オシャレやファッションの世界に
限ったことではありません。
意見すると
論理的な分野でもセンスは必須なんです。
スポーツでも
みんなとの会話でも
もちろん経営判断もそうです。
すべてがかみ合って
(将来や未来に)いい結果が出せる人に対して
「あの人はセンスがいい」と言うんですよね。
個人的には
センスは4つポイントがあります。
1.過去からの経験に基づく(33%)
2.蓄えた知識がある(33%)
3.状況判断ができる(33%)
4.すべてに基づく直感や感覚(1%)
これ、ボクの意見ですよ。
センスは感覚的なもの
・・・という印象があるのは
パっとひらめいたような印象を
まわりに与えるからです。
まわりにはそのあたりが伝わっているだけだと思う。
ただ、そこがないと伝わることもありません。
だから4つすべてが大切。
この4つを組み合わせながら判断している。
逆に状況判断ができない方は
センスが悪いという印象を与えます。
思ったよりも伸びていない状況だったり
予想以上の成果が出ている時もある。
どんな手を打つべきか悩むときも。
それでも最善を思って状況判断する。
だから、センスは状況判断!
数字という論理的なデータに対するセンスは
よく見れば
こんな時は・・・
と、頭を巡らせるのは経験や知識、そして直感です。
このかみ合わせの回数によって
徐々に良くなっていきます。
誰でもセンスは磨くことができますね。