申告期限まで今日を入れてあと5日。
いよいよ最終コーナー。
今週はやりきる1週間です。
AI時代には消滅する職業の
代名詞ともいえるのがボクのかかわる
会計事務とその周辺業務。
たしかに単純な入力作業はなくなる
方向で間違いないと思うんです。
そこをよ~く見るとちょっと
困ったことが起きています。
今回のブログではそのあたりを
お届けしますね。
会計をきちんと学んだ人であれば
誰だって目の前にある会計資料から
ある程度の会計情報を抽出できる
・・・わけです。
そうなれば入力後に出力・整理される
会計報告書は誰がやっても同じになる
・・・はずです。
でも現場ではそうならないんです。
同じ会計資料を使っても
察しのつく人であれば、他の人が
気づかない会計情報を取り出せます。
そこに経理や会計担当者の力量の差が
表れるんです。
はい、はっきりと示されています。
ボク達のかかわる会計事務と
その周辺は「経理」という仕事ぶりで
ひとくくりにされます。
その精度は担当者の力量次第という
とても不安定なものだということです。
仮にA社からの1,080,000円の
仕入れの請求書を会計処理すると
します。
一般的な入力伝票の要件は5つ
1.仕訳 仕入/買掛金
2.金額 1,080,000円
3.日付
4.相手先名
5.摘要
これだけ!
これのどこに担当者の力量に左右
される余地があるのかってことです。
それがあるんです。
詳しく書きますね。
仕入れの金額1,080,000円は
合計金額であってその内訳を詳しく
精査すると仕入れているもののうち
「仕入」科目に該当しない取引を
含んでいることがあるんです。
1.消耗品
2.機械や工具
3.立替金の精算分
4.交際費
5.材料以外のその他の項目
6.単なる間違い(未購入金額)
7.仕入そのもの
大雑把に捉えてもこれぐらいの
項目が集計されて請求金額と
なっているかもしれません。
7.以外は「仕入」ではなく
他の勘定科目になります。
売上に対する原価にならない金額。
また正しい期間損益を把握するには
売上と仕入の期間を合せることや
棚卸も大切です。
これをA社からの請求書は
すべて「仕入」とする会計処理では
その後の会計報告は間違いとなります。
ここで会計報告の精度を高めるには
コミュニケーションが不可欠なんです。
これが問題ね。
請求書の内容の把握、
仕入れ担当者や発行先。
あるいは処理後の会計データを共有して
積極的にコミュニケーションすることです。
教わって聞くってこと。
人と人がつながります。
1.会計資料を与えらえる(受け取る)
2.手当たり次第に会計処理したり入力する
そのルーティンに慣れていると
仕事の姿勢は受け身になって自分から
調べたり興味を持たなくなる。
その結果、会計処理後に報告者から
この数字が違う!と指摘されても、
分からない。。。っとなります。
興味をもって考えてみる。
聞いて教わって話す。理解できれば
まわりと一緒に楽しむこともできる。
・これはどうなっているのか。
・その数字はどこからきたのか。
・もう少し整理するとどうなるのか。
コミュニケーションする会計。
これが会計観です。
いつだってそうでありたい。