こんなんじゃいけん。3万キロの海岸線は守れない!?『花燃ゆ』第1話の冒頭シーン。

2015.01.09

だめじゃ、だめじゃ。砲術訓練に臨む寅次郎とその様子を囲む聴衆。
その中には妹・文の姿もあります。

大河ドラマ『花燃ゆ』。
第1話の放送が終わって視聴率も発表されました。
その数字はさておき、
今回のブログではその冒頭シーンを解説しますね。

このセリフの意図が理解できると
今後の大河ドラマがとっても面白くなりますから。

「こんなじゃいけん・・・」と、

言った寅次郎(のちの吉田松陰)のセリフです。
妹の文も寅次郎のつぶやいたコトバが気になります。

「いけん?」って。

砲術訓練にケチをつけた発言だといって見物人たちが騒ぎだして
警備に役人が詰問。不測の事態に発展します。

もちろん、文はケチをつけたわけではありません。

ただ、どうしてそう言ったのか。

ドラマを見ているだかではちょっとついていけなかった。
このあたりが大河ドラマの面白さでもあり、
小難しくしている要素でもあります。

そんなシーン。

実はこのセリフのベースはとても興味深いものがります。
解説しますね。

まもなく下田にやってくる黒船。

日本はとても海岸線が長い国なんです。←なんとなく理解できますよね。

面積はアメリカのわずか4%しかありません。

だからとても小さい。

それなのに海岸線の総延長距離が
アメリカの2万キロ弱に対して日本は3万キロ超に及びます。

ほら、地理の事業でリアス式海岸って習ったあれです。

アメリカと日本は
国土の面積が1:0.04なのに海岸線の延長距離が2:3。

日本は伸ばすととても長い国なんです!

さらに日本列島の真ん中には山脈が走っていて
平野が狭くて逃げる場所がない。

そんな地形。
それだけに日本は守るのが難しい地形なんです。だから

・・・こんなんじゃいけん。

いかがでしょうか。

こんな砲術訓練で迫ってくる敵の船を浜辺を
それぞれに守っても守り切れないこと。

それを寅次郎は承知していたんです。

幕末にそんなことを理解していた。
200年以上、鎖国状態の国に生まれ育ったのに。
そう思うだけでも驚きです。

これまでさえぎる存在だった海。

・ 出てはいけない。
・ 入れてもいけない。
・ 一度出たら戻れない。

海ってそんな存在でした。それが常識です。
それがつながる存在に変化します。
海によってつながる。海はつながっている。

『海防憶測』という海上防衛の本。
その本が禁書として扱われたのもその影響です。

ただ、そうなったときに

海の向こうから

どんな船がやってくるのか。
どんな武器で襲撃されるのか。
どの時、どこでどうやって防ぐのか。

まだ誰の頭の中にもその手立てはまだありません。
ただ難しい問題だということは理解していたんです。

だから焦っています。

それが寅次郎(のちの松陰)だということ。

そして同じような考え方をもったのが小田村伊之助です。
この二人を引き合わせたのが、文。

文は「出会わせる」役割を担っていくんでしょうね。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。
山本 やすぞう

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