大河ドラマ『花燃ゆ』の視聴率が上がってこない。
まぁ予定通りといえば、予定通りに低い数字。
はじめから知名度が低いことはわかったうえで製作されています。
それでもNHKとしては
伝えたいことがあって
今回の大河ドラマとなったはずなんですよね~
今回のブログでは
そのあたりを整理しながらお届けしますね。
キーワードは
「お前だれやねん?」
分かりやすいでしょ。
そうです。
主人公がだれか分かりずらいことです。
圧倒的に知名度が低いんです。
それでは
知名度が低い(名前を知らない)=視聴率が低いとなるのでしょうか?
実はそんなことはありません。
過去の名作と言われる作品には
主人公がだれなのか
分かりにくいものもたくさんあります。
ボクの大好きな『黄金の日日』(1978年)
歴代視聴率1位を獲得した作品は『独眼竜政宗』(1987年)
明智光秀役を演じた坂東三津五郎さん懐かしい『功名が辻』(2006年)
ここ10年で最も視聴率を稼いだ『篤姫』(2008年)
低成長期でも15%の視聴率を保った『軍師官兵衛』(2014年)
などなど一見すると
主人公のフルネームはわかりにくい作品ですが
視聴率はおおむね好調でした。
よく見ていくと、
「お前だれやねん?」には
2つのポイントがあることに気づきます。
1.知っている功績がある(それにかかわっている)。
2.その人の名前を知っている。
このどちらでもない人は「お前だれやねん?」となるんです!
先ほど紹介した『黄金の日日』などの作品は1.に該当します。
功績から入って人物紹介となっていく展開。
2.はみんなが知っている人物そのもの。
逆に人物像の知られていない部分の映像化や
新たな側面の発見が必要です。
来年の『真田丸』はその辺りが期待されます。
つまり、1.でもない。2.でもない人。
そうなると見ている側には興味がわいてきません。
興味のないことには反応しないので
視聴率が上がりにくくなります。
だから盛り上がるための仕掛けが必要ってことになります。
・ 実は・・・その人がどんな人なのか
・ 調べてみると・・・その人がどんな功績にかかわったのか
・ 忘れていたけど・・・その人のおかげなんです
などなど。
その人にスポットライトを当てることで
見えてくるコトを伝えてみる。
そこが大切です。
無名であったり知られていないような
主人公でも高視聴率につながっていた作品には
そんな共通点があります。
それが面白いポイントに変身しています。
文(ふみ)が
吉田松陰の妹なだけではダメなんです!
久坂玄瑞の妻なだけでは面白くありません!
松下村塾で伊藤博文や高杉晋作と一緒に過ごしただけでは弱い!
それは家系図や関係者図で表現されてしまいます。
どんなドラマがあったのか。
たしかに資料の少ないことで描かれる
ドラマチックな展開は可能です。
ただしその前に面白いポイントを伝える必要性があります。
そうしないと盛り上がってきません。
そもそも信頼関係がないのですから。
知っているから盛り上がるんです。
これってボクたちのまわりの関係でもおなじ。
知らない人に知ってもらうためには
その人たちが興味を持ってもらう情報があるほうが
主人公のことを素敵に感じます。
そうした情報が今のところは・・・なさそうなんです。
そのあたりがあれば興味もわいてくるはずですね。