吉田松陰はお金をいくらもって黒船に乗り込もうとしたのか?

2015.02.02

キャプチャ
吉田松陰(寅次郎)と金子重輔の銅像

大河ドラマ『花燃ゆ』
第4話 生きてつかあさい
第5話 志の果て

徐々に物語が展開してきましたね。

文の兄・吉田寅次郎(のちの松陰)が黒船に密航を計画したものの失敗。
その後、自首したことで故郷・萩で投獄されることに。
行動を共にしてきた金子重輔が獄中で亡くなります。

罪人の家族になってしまった文たち。
さらに野山獄で出会う囚人たちが気になるところですね。

ところでそれと同じぐらい気になることがあります。

いったい寅次郎はいくらぐらいのお金をもって
黒船に密航しようとしてたのでしょうか。

鎖国政策をとっていた江戸時代の日本。

国外との関係は
「出れない」「入れない」「いったん出れば戻れない」というもの。
ありったけの資金を手にしたと思うんです。
所持金の全額。

もちろんトラベラーズチェックもクレジットカードもありません。

そんな密航資金の金額です。

他にもお金について。

他にも江戸へ遊学したときの旅費や
生活費はいくらぐらいなんでしょうか。

ほら第2話で伊之助と一緒に食べていた美味しそうな大福。
あの大福もちはいくらぐらいするんででしょうか。

他にも佐久間象山への弟子入りしたことでかかる学費は・・・

文や寅次郎の育った杉家は26石という下級武士の家ですから
裕福でないと想像がつきます。

現在のお金にして
年収およそ1,950,000円です。

杉家は200万弱の収入で
家族全員が暮らしていたようです。

今のような核家族ではなく
大家族ですから家計は楽ではありませんよね。

ただ、それ以上に手がかりとなる資料はありません。

それではお殿さまはどれぐらいの収入があったのでしょうか。
これなら分かります。

長州藩の収入は33万石となっています。
実際には農業収入で80万石、農業以外で72.5万石。
合計で152.5万石となります。

 

これをお米の価格をもとにして現代の金額に換算します。
1石=1,000合=150キログラム。
これが1人が1年間に食べるお米の量です。

つまり平均して1日に3合となります。
現代ではお米10キログラムがおよそ5,000円とすると
1石は75,000円となります。

ここまでは大丈夫ですか。計算すると、

1,525,000石×75,000円=114,375,000,000円

藩の年収は1143億7500万円。
さらに記録では人口は70万人ほどだったようです。

幕末のお話です。

現代と比べて人口はおよそ半分ほど。
今の山口県のGDPが6兆円といいますから
およそ今の2%弱のほどの収入となります。

農業社会だった
当時の経済規模は小さなものでした。

その反面で・・・

工業社会の到来以前の経済で
収入の半分近くを農業以外で占める
長州藩は豊かな方だったことになります。

そのあたりを踏まえて『花燃ゆ』を見ていきたいと思います。

密航資金の具体的な金額はまたの機会に。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。
山本 やすぞう

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