天下人の視線は都に注がれる!再開で天下統一が完成した!?真田丸

2016.05.02

写真 2016-04-26 8 49 26天下人秀吉の居城だった大坂城の現在

NHK大河ドラマ真田丸
17回は「再開」をテーマに展開します。

信繁と姉の松(出雲阿国の巫女・藤として)が
大阪城内で再開。

徳川家康の正室になるために
三河で暮らす秀吉の妹・旭とその母・大政所が岡崎城で再開。

天正壬午の変のおりに対面した
徳川家康と信繁が大阪城での対面前に京で再開。

その家康は秀吉とも
信長の家臣として奮戦していたころ以来の
再会を果たします。

今回のブログでは
物語の中にあった4つの「再開」
裏のテーマについてお届けしますね。

信繁と松の再開を除くと
すべて徳川家康に関係しています。

そのぐらいに・・・
どうしても・・・
なんとしても・・・

秀吉は家康との再会を急いだんです。

その理由は天下統一のため。

実は現在のボク達が考える天下と
当時の天下人が考える天下は少し概念が違います。

それは日本の範囲です。

天下≠日本です。

おおむね日本列島の4つの島。
本州、四国、九州、北海道が今の日本だとしますね。

当時はそうではありませんでした。
もっと狭くて、かなり限定的でした。

日本は都と鄙に分かれていたんです。

都(みやこ)と鄙(ひな)。

天下人の目指した日本は都だけです。
さらにこの都にも3段階の広さがあります。

1.首都としての都。
2.エリアとしての都。
3.鄙に対する都。

1.は京の都(きょうのみやこ)と表現される首都です。

2.は京のある国。山科の国。

さらにその周辺の大和。摂津。河内。泉。
いわゆる五畿と呼ばれる地域を指します。

もともと室町時代の将軍の
発言範囲はここに限られていたようです。

つまり天下人の直接支配は
このエリアだったのです。

では日本ということになれば・・・

その五畿に加えて
中部、中国、四国という
先進地域が都だったんです。

その他の地域。

関東、東北さらに九州は
遠国であり鄙(ひな)という田舎だったために
興味がありませんでした。

京、伏見、大坂、安土といった
重要な都市は都である機内にありました。

鄙に対する都を治めることで
第一段階としての天下統一が完成する!

そう認識していたんです。

徳川家康が上洛して
秀吉に進化の礼をとる。再開する。

そんなシーンがありましたね。

「関白殿下がおめしの
その陣羽織をこの家康にくださりませ」というシーンです。

実はその前年。

秀吉は四国征伐を終えて
五畿、中国、四国を完全に支配しています。

都に残るは中部地方だけだったんです!

だから家康の上洛
(家臣としての臣従)を急いだんです。

これで天下統一は完成したも同じだったから。

その他の地域は
まもなく秀吉によって平定されていきます。

遠国である鄙と
先進地域である都では

技術も
軍事力も
兵力も
資金力も
権威づけも
文化レベルも
魅力も

なにもかもが違っていたんです。

それは信繁の想像をはるかに超える
別世界だったんですね~~

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

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