会長と社長の争いではなく株主訴訟だった秀次事件。真田丸

2016.07.30

キャプチャn複雑な関係性が事件の真相解明の鍵
(画像は公式サイトより)

大河ドラマ真田丸第28回受難。第29回異変。
この2回を通して描かれた秀次事件について。
改めて確認したいと思います。

⇒ 自立できずに孤立したのが秀次事件。真田丸

現代の会社経営の視点で再検討してみます。

(写真の左)関白・豊臣秀次。
(写真の右)太閤・豊臣秀吉。

名前もそっくり2人。

ほら豊臣秀まで同じ。
かなり近しい感じがします。

そんな2人の関係性は親子。

ただ実の親子ではありません。
秀次のお母さんは秀吉の姉という関係。

だから叔父・甥の関係。
甥っ子がおじさんの養子になっているんです。

実の子が3歳で他界した秀吉は
当時50歳を超えていていました。

もう実子は望めないと覚悟します。
そこで甥の秀次を自分の跡継ぎに迎えたのです。

ところがそのあとに秀吉はわが子を授かります。
秀吉は56歳でもう一度パパになったんです。
生まれた子は男子だったからさぁ問題。

秀次は心配します。

養子に入った自分の立場が怪しくなるって。
邪魔者になる。

叔父上から邪魔者扱いされては
誰一人としてこの国では生きていけないって。

秀次はそう言って心配を募られていましたね。

たしかに秀吉は天下人にして太閤。
権力者ですよね。
だから誰よりも偉い気がします。
でも。でもですよ。。。

秀次は関白なんです!
政(まつりごと)を行う最高責任者です。
つまり社長なんです。

太閤は関白を譲った敬称です。
今でいえば会長です。

現代の会社経営でも
会長と社長のいる会社はあります。

どちらが偉いのかは
どちらが代表取締役なのかで決まります。

桃山時代の場合は

関白こそが代表取締役社長で、
太閤は代表権のないただの会長です。

だから権力は関白の方が上なんです。

それなのにどうして
まだ権限が秀吉にあったのでしょうか。

不思議に思いました。
そこで改めて書きますね。

現代の会社では
社長や会長が会社の経営をしていますね。

では会社は誰のものかと言えば

・・・株主のもの。

ですよね~

所有と経営は分離しているんです。

株主のからの委任を受けた
社長や会長が役員として経営をしています。

ファミリー企業と呼ばれる
ほとんどの同族会社では
株主と経営者が同じですよね。

では桃山時代。

国という大きな会社の
経営をしていたのが関白や太閤です。

そうだとすると
その株主は誰だったのでしょうか。
そもそも株主はいたのでしょうか。

当時、株主はいませんがその代りはいます。

それが氏族という集団の存在。

豊臣氏族です。
五摂家と呼ばれる名門・藤原氏の
新しい家柄です。

この家柄の氏族の長が氏長者(うじのちょうじゃ)。

 

藤原氏を含む豊臣氏のトップです。
氏長者がすべての権限を持っています。

さらに豊臣氏の氏長者になることで
関白職を手にすることができたんです。

秀吉は氏長者の地位を持ったまま。
だからすべての権力が残っていたんです。

 

豊臣氏内部での権力構造では
依然として秀吉の権限が及んだ理由です。

現代でいえば株主訴訟で
現役の役員が訴えられるようなものです。

過半数とか2/3などの議決権ではなく
ひとりの独裁株主状態です。

それほどに氏長者は絶大な権力者でした。

わが子に自分の跡を継がせたい。
そうだとすると自分はいつでも解任させられる。
・・・かもしれない。

がんばっても邪魔者もダメなんだ。。。って。

秀次は思ったのかもしれない。

殺害されたのか自害したのか。
謀反の計画があったのか。
日ごろからの行いが悪かったのか。

その真偽は分かりませんが
いつでも関白を剥奪されるという
恐怖感があったとすれば

そういうことです。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。
山本 やすぞう

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