金2万枚と米2万石と馬印の意味は本音と建前と75億円のしたたかさ。真田丸

2016.08.30

キャプチャ豊臣家の馬印といえば千成瓢箪(せんなりびょうたん)

大河ドラマ『真田丸』もいよいよ関ヶ原へ。
真田親子の別れを描く犬伏の別れまであと数日。

そこまでをおさらいしておきましょう。

第33話「動乱」と
第34話「挙兵」は

ここは2話連続で観ると分かりやすい。

・ 石田三成が徳川屋敷への夜討ちを計画
・ 淀殿と秀頼に豊臣家の馬印の使用を拒否される!
・ 計画が露見して徳川屋敷の警護を目的に諸大名が集結
・ ギリギリのところで両陣営が武装解除

ここまでが1599年1月21日のお話し

伏見のもっとも長い1日と呼ばれるゆえんです。
この日だけで33話のほとんどだったぐらい。

さらに

・ 前田利家が死去
・ その日のうちに7将による三成襲撃
・ 事前に察知した三成が逃走
・ 騒ぎの罪により三成は佐和山へ蟄居謹慎に
・ 家康は伏見城本丸に入城

ここまでが1599年3月4日~3月13日のお話

・ 家康は秀頼のいる大阪城へ転居
・ 秀頼と淀殿から黄金2万両と米2万石。
・ さらに豊臣家の馬印が家康に下賜される!
・ 家康は上杉討伐へ出陣

ここまでが1599年9月7日~
1600年6月15日、16日のお話。

これだけの内容を34話に
いっぺんに盛り込まれました。

ざっとそんなところでしょうか。

石田三成と徳川家康と淀殿。
(ときどき信繁も三成に従って登場するといった展開)

三者三様に本音と建前を使い分けます。

そのあたりを整理してみると
ぐっと分かりやすくなります。

徳川家康の本音と建前
天下取りに名乗りを上げる好機を狙っています。
豊臣家の大老としてふるまいながら同志を募る。

石田三成の本音と建前
家康を倒して豊臣秀頼の後見役になる。
元奉行として家康討伐の同志を募る。

淀殿の本音と建前
わが子・秀頼の天下を盤石にしたい。さらに家康は嫌い。
家康も三成も臣下であって自らは関わらない態度。

いつの時代も建前の世界に
本音を持ち込むのはご法度です。

それとなく本音をわからせ、
建前の世界を動かしていきます。

特に淀殿と家康の関係性に注目です!

この二人の関係性が
物語を分かりにくくしています。

会津の上杉征伐に出陣する家康は淀殿へ報告に伺います。
その立場は豊臣家の大老だからです。

大阪城の対面シーンがそれでした。

臣下の礼をとる家康に対して
どこまでも主としての貫録でふるまおうとする淀殿。

家康への陣中見舞の申し出を快く引き受けます。
それが黄金2万枚。兵糧2万石です。

加えて豊臣家の馬印も掲げることも許可します。

三成にはダメだといった
豊臣家の馬印の使用を易々と認めています。

この振る舞いが分かりにくいんです。
そうですよね~

これで家康軍は豊臣家の代理として
正規軍の証を授けることになるんだから!

ねぇ。

この黄金2万枚っていくらでしょうか。
兵糧2万石っていくらぐらいでしょうか。

まずはお米からみていきましょう。

現代ではお米10キログラムがおよそ5,000円。
1石は75,000円となります。
20,000石×75,000円=1,500,000,000円(15億円)

次に黄金です。

金1枚=約40匁=銀4貫
銀1貫=米1石
ということで・・・

金1枚=約40匁=銀4貫=米4石

20,000枚=80,000石
80,000石×75,000円=6,000,000,000円(60億円)

お米と黄金の合計は
15億円+60億円=75億円となります。

嫌いにはずの家康に
淀殿は75億円もふるまったんです。さらに馬印も!

この馬印。
正規軍としての旗です。

合戦の前線では
この方が価値が高いかもしれません。

どこまでが本音で
どこまでが建前なのか。

わざとそうしたのかもしれません。

これを「したたか(強か)」と言うんですね。

さぁ佐和山へ蟄居謹慎中だった
三成も大阪城へ帰ってきました。

物語は関ヶ原の合戦へと進んでいきます。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。
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