快晴の日曜日。伊豆に向かっています。
今回は4泊。
仕事や研修ですが
温泉でのんびり時間もあります。。。
そうそう。
ボクの暮らしている西宮。
この地域と伊豆はかなりよく似た雰囲気。
歴史的な経緯で似ている。
西宮や神戸は
昔、摂津の国と呼ばれていました。
摂津・河内・和泉
・・・現在の大阪府を形成しています。
豊臣秀吉の頃から大阪圏。
それ以前からずっとそう。
それが明治維新を経て摂津の国は
東西に分割されます。
東半分は大阪府で
西半分は兵庫県へ。
東隣りの播磨の国や南隣り淡路の国
但馬の国、丹波の国をひとつにして
兵庫県になります。
さらに美作の国や備前の国の
一部も含んだから広ーーーい。
一方、伊豆は関東圏でした。
関東ですよ。。。
有名は戦国武将・北条早雲。
その拠点は伊豆でした。
その後、北条氏5代は
相模・武蔵・上総・下総・安房・
上野・下野へとその勢力圏を拡大。
あわせて関八州。関東圏なんです。
歴史的には伊豆は関東でしょ。
さらに当時は西ほど文化レベルが高い
とされた時代。
江戸の町が栄えるのは
ずっと後になってから。
まだまだ未開の地でした。
さらに今の静岡県は戦国時代には
3つに分かれていました。
東から伊豆・駿河・遠江。
戦国時代
このうち駿河と遠江の2か国を基盤に
三河の国をあわせて東海の名手が
今川義元です。
東隣の伊豆は北条氏との国境。
つまりそのありが東海と関東の分かれ目。
文化圏も異なるはずです。
これが明治になってから
1つの県に編入されるんです。
そういう意味で神戸と伊豆は似ています。
「お住まいは?」と聞かれると
「西宮です」って答えます。
「兵庫県です」とは言わない。
兵庫県に属している意識すらないかも。
姫路(岡山寄り)の人の
香住(日本海側)の人もそうだと思う。
同じ県内でも文化がまるで違うから。
伊豆に住んでいる人も同じでしょ。
何かが違うんですよね。
ただそれが何かが分からなかったんです。
ボクは生まれも育ちも大阪で
神戸や西宮で暮らすようになって
7年ほど。
大阪に対応するのは兵庫だと思うですが
西宮という表現をする理由は何だろう~って。
大河ドラマ『西郷どん』でも
そろそろ廃藩置県が描かれるころ。
江戸時代の日本は
60余りの国に分かれていました。
薩摩の国。土佐の国などなど。
実際に一国を丸ごと支配していた
大名はわずかでした。
越後の国や信濃の国といった
大きな国(石高の大きな国)は分割して
治めていました。
大名がたくさんいたってこと。
県というよりもそれぞれの地域性が強い
感じがするのもそのせいです。
府県の名称や括り以上に
地域って文化を大切に受け継いでいる。
独自の文化が違いを大切にしている。
静岡県や兵庫県というよりも
伊豆や神戸という方がブランドになってる。
長岡、上田や軽井沢もそうでしょ。
その地域の方々が
文化を継承しているってことです。
きっとそうです!
そういう意味では会社の事業承継も同じ。
業種業界の常識よりも会社独自の文化を
受け継ごうとすること。
株式や会社の財産を受け継ぐ以上に
先代の文化を承継すること。
そのあたりを大切にする方が
後継者としての資質なんだと思う。