先週の33話 「嫌われ政次の一生」では
究極のラブストーリーを描かれて
たっぷりと政次ロスに浸っていたところに
今週は34話 「隠し港龍雲丸」
やはり
・・・というか
誰よりも強く政次ロスに浸っていたのは
主人公・直虎でしたね。。。
現実の世界とその時間が
政次の亡くなる前で止まっていました。
完全停止です。
碁盤を前にひとりで
攻めてくる徳川勢に対して
なにか策をめぐらせています。
それを政次と相談するというのです。
痛々しい。。。
南渓和尚も付き合って話を合わせます。
磔にされた政次を自分の手で刺した!!!
そんな直虎のことが
かわいそうなのではなく
和尚さま自身も
政次の死を受け入れならない。
そうではないかと思うほど。
そうだよなぁ~~
辛すぎて悲しすぎて
厳しすぎてもう真っ暗で
それでもボク達は
生きているんだから。
誰だって
あぁなっちゃうよなぁ。。。
そんな時に鈴木重時がやってきます。
但馬殿の辞世だそうです
と、申し訳なさそうです。
白黒を
つけむと
君を
ひとり待つ
天つたう日そ
楽しからすや
歌の意味を理解した瞬間、
直虎は正気に戻ります。
あぁもう但馬はおらんのですね。
但馬は・・・但馬はもう・・・
そう言って泣くばかりです。
そうこうしているうちに
気賀は今川方に占領されて
方久たちは城を逃げ出します。
今度はそこへ
徳川方が攻め寄せます。
隠し港から船に領民を乗せて
逃げ出そうとしていると
龍雲党の仲間がバタバタと倒れます。
寄せてくる船から
繰り広げられる無数の矢。
次々に人が死んでいきます。
あっという間の出来事。
地獄絵巻ってこれかと思うほどの惨劇。
今後、抵抗するとこうなる!
・・・あきらかに近隣へみせしめ。
逃げきれない領民。
手負いの龍雲党の仲間。
その中で龍雲丸が
手負いの仲間・カジを助けます。
一緒の逃げようとしたその瞬間
わき腹に痛みが走ります。
振り返ると
・・・槍で突き刺したのはなんと直虎!!!
観ていて息をのみました。
先週に続いてまたやられた瞬間です。
さらに次の瞬間。
/
わぁあああああああ
\
悲鳴をあげて
直虎が飛び起きます。
夢のようです。
もぅどうなってるの。。。
たかが夢じゃ。朝が来れば終わる。
直虎の寝所にやってきて
そう言ったのは南渓和尚。
そう言って直虎を励まします。
この台詞。
南渓和尚の台詞に
ずーーーっと考えさせられました。
たしかに朝。
起きれば夢から覚めます。
朝が来ない夜明けもありません。
夜明け前は
一番暗いとも言います。
それでもボク達の暮らす
この現実では
夜明け前から
そのまま夜が明けず
黄昏てしまうことすらあります。
今回のようなケースでは
特にそう感じるんです。
これまで今川方に属していた井伊家。
遠江に進行する内々に徳川方に内通します。
いったんはお家断絶しても
領主が徳川家に変われば井伊家も復活できる。
そんなシナリオ。
ここまでの過程は間違っていない。
むしろ。冷静すぎる判断。
嫡男・虎松の母も人質に出す覚悟。
そして、徳川勢が攻め寄せてきた・・・
これでお家が再興できる!
直虎と政次の描いたシナリオ通りの展開・・・
それなのに。
政次は磔に。。。
そうなってくると
夜明け前のままで
ずっと暗いままに
黄昏ると思わずにはいられません。
絶望です。
だとしたら、
自らの夜明けは
自らの手でつかみ取るしかない。
次にできることは何か。
今、自分にできることをしよう。
待っていても夜明けは来ない。
朝は来ないんです。
チャンスはピンチの姿をしてやってくる。
そう思った者にのみ
希望が開けるかもしれません。
そうとしか思わえなかった。
でも自分がそうできるとは言えません。
人は弱いからね。
つらつらと考えさせられる
南渓和尚さまの台詞でした。