歴史を知ると理解が深まる

2019.12.30

今年もお世話になりました

12月30日ですね。
今年を振り返りながら
ブログを書いています。

今年の気づきは
「歴史を知ると理解が深まる」

この視点です。

映画でも
絵画でも
クラシック音楽でも
古典芸能でも
もちろん会計だってそう。

誰にでも興味のある分野と
そうでない分野がありますよね。

そんな時にその分野の歴史を
振り返ってみると面白くなる。
例えば建築だと・・・

先日、ハッとする記事と出会いました。
おかげであるバイアスが解けました。
少し引用しますね。

〇〇の一部をパブリックな
スペースとして人を招き入れる。
この考え方は20世紀が信奉してきた
「私有財産としての〇〇」観からは
遠く離れたところにある。

〇〇は、それが個人の財産になった
ときから貧しくなりました。
値段が付いて売り買いされる以前の
〇〇は、農家のようなみんなが土間に
出入りして仕事をする場所だった。

住むというより働く場所であり、
家は個人ではなく
コミュニティに所属していました。

建築家・隈研吾さんの文章。

では〇〇に入るコトバは何でしょうか。
少し考えてみてください。
わかりましたか。

答えは・・・住宅。

そう言われるとその通りですよね。
住宅とは住むためのものではなく
仕事をする場所だったわけです。

住宅は住むためのもの。
昔はそうじゃなかったんです。

城下町で暮らすような
限られた武士や商人を除けば、

田畑を耕す農家の暮らしでは
玄関から入ってすぐに土間があって
そこは村のコミュニティだった。

土間だけでなく軒もそう。
軒先を借りる、軒下で過ごす。
人が集ったり貸し借りする習慣もあった。

改めて・・・
個人の財産になったときから貧しくなった

という視点について、深いと思った。
ハッとさせられたんです。

狭く限られた区画の中で
自己の財産としての
居住空間をめいっぱい確保したい。

いつのまにかそんな考え方が
常識的であり、
貧しさの土壌になった。

そうかもしれません。

狭く限られた区画という、前提で
自己の財産という、所有欲のもと
住宅からコミュニティが消えた。

SNSや会社組織になじめないのも
住宅にコミュニティがないことが
原因かもしれませんね。

あと大きな軒を見かけなくなったのは
建築基準法でも建築面積も関係してます。

突き出ている部分が外壁や壁の中心線から
1メートルを超えるとその先端から1メートルバック
したまでの部分は建築面積に含まれるから。

狭く限られた区画では
住むための広さだけになってしまうのは
そのせいですね。

あぁボクの家にも軒はありません。。。

そんな建築・住宅の歴史を知ると
理解が深まったりバイアスが解けます。

2020年も自分の専門分野とその周辺。
あるいは興味のない分野でも
歴史をテコに理解を深めていきたい。

そんなことを想う2019年の年末。
今年もボクのブログを読んでくれて
ありがとうございます。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

山本会計事務所
Yamamoto Yasuzou Accounting Firm
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