コロナ禍と天平時代 

2020.04.12

日本人は信心深い

新型コロナウイルスが世界中で大流行し
ここ100年の間で人類が体験した
最悪の感染症ともいわれます。

いつ終息するのか見えない日々に
不安が広がるばかりです。
日曜日の今朝のこと。

読売新聞「あすへの考」を読みました。
歴史家・ニーアルファーガソン氏の
歴史上の世界的疫病についてです。
わかりやすいので引用しますね

1.最悪の被害に遭うのは貧しい地
2.疫病は必ず終息する
3.世界の景気は後退する

なるほどそのとおりです。
歴史家の視点がボクの興味をそそります。

やっぱり現代を理解するには
歴史が役に立つし、歴史から学ぶと
そのてがかりになります。

そこでボクも日本史から
現代の理解を深める視点を
お届けしたいと思います。

過去、発展を続ける日本史上の
どの時代にもあるのが洪水と疫病。
残念だけどこれはなくならない。
2つの天災は繰り返しやってきます。

洪水には治水で対処し
疫病には祈祷で治めてきました。

古来、疫病は怨霊やたたりが原因だと
考えられていました。
無念の死を遂げた人々が悪霊となって
国に災いを及ぼして疫病が広まる。
そう信じて疑わなかったんです。

そんな時、信心深い日本人は
どうしたのかというと・・・

こぞって神頼みするんです。

今でも困ったら神さまにお祈りする。
それです。
悪霊対策を講じる祈祷するんです。
お祈りです。

例えば『万葉集』のころ。
天平時代もそうでした。

都のある平城京で疫病が大流行します。
平城京は今の奈良県あたり。
感染症は天然痘だったと言われています。

国のお使いでお隣の国・朝鮮から
帰ってきた役人が保菌者となって
次々に感染するものの、
当時はそんなことは理解されません。

政府の偉い人を中心に広まります。
帝の側に仕える位の高い貴族。
今でいう総理大臣や閣僚です。

海外でもイギリスのジョンソン首相が
コロナウィルスに感染しました。

そして当時の政権を担っていたのが
有名な藤原氏です。

長兄・藤原武智麻呂(むちまろ)
次男・藤原房前(ふささき)
三男・藤原宇合(うまかい)
四男・藤原麻呂(まろ)

という4人がバタバタと亡くなったんです。
流行りのコトバで言えば濃厚接触者です。

政府内で一緒に仕事をしたり
お見舞いのために互いの家を
訪問しあったり・・・

わずか4か月の間に政権の中枢にいた
藤原兄弟が亡くなります。

この事態にあたって帝である
聖武天皇の行った政策はおもに2つ。

まずの疫病の原因を長屋王のたたりと断定!
藤原氏と覇権を争って敗れた長屋王の祈祷を始めます。
やがてはやり病は終息します。

奈良の大仏を造るのもこのころです。
落ち込んだ経済を回復するために
農地の開墾を進めます。

具体的には、これまでは国有だった土地について
新たに開墾した土地の私有地を認めます。
モチベーションアップのために特例を保証します。

政策の大転換が行われたんです。
有名な墾田永年私財法がこれです。

やがてこれが有力貴族の荘園(広大な私有地)に
つながりますが、それはもう少し先のお話。

苦難の時代。

今まで通りの価値観では
通用しないことは間違いなさそうです。

そのたびにこの国は立ち直ってきました。
今回もきっとそうです。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。
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