会計ソフトの普及率と企業の黒字赤字決算の推移
赤字経営って申告な問題で
多くの企業では赤字を減らすために
試行錯誤が続いています。
だからでしょうか。
上場会社の粉飾や不正会計処理も
あとを後を絶たない。
あれ、ちょっと意味合いが違うか。
やれやれ・・・
冒頭の図表は法人決算の黒字・赤字割合のグラフに
会計ソフトの普及率をかぶせて作りました。
どうしてそんな図表を作ったのかといえば
黒字赤字企業の推移表を見たときに
何か目に見えない影響を受けているのではないか
・・・そう感じたからです。
いろんなことを考えました。
・ 国内外の為替の景況
・ 経済環境の問題
・ 労働者の賃金や雇用関係の問題
・ 経営者および労働者の高年齢化の問題
・ ITCへの対応の遅れ
などなど。
黒字企業の割合が
グングン下がっているでしょ。
圧倒的に昔は黒字企業の方が多かったんです。
どうして黒字企業の割合が下がってきたのか。
反対に赤字企業の割合は高くなってる。
あきらかに右肩上がりです。
完全に割合は入れ替わっている。
今では赤字経営は問題というより
そんなものだという感じ。
ふつうは赤字って感じ。
なぜでしょうか。
何が原因でしょうか。
もし原因があるとしたら。
どうしたら黒字経営になるのか。
税理士という立場から
そんなことを考えるようになります。
今では多くの企業で赤字がふつうなら
昔は違ったけれど今では、
多くの企業でふつうなことを探そう!
黒字がふつうだったのに
赤字がふつうに変化した期間に着目。
この間にポジションを築いた存在です。
・・・そして、見つけました!
それは会計ソフトです。
もともと会計ソフトなんてなかったんです。
帳簿は手書きが当たり前でした。
それが昭和40年代に会計ソフトが開発されて
今では企業における会計ソフトの普及率は80.1%です。
もう必需品と言ってもいいぐらい。
赤字企業の増加曲線と
会計ソフトの普及曲線は
おおむね同じように増加しています。
その間に会計ソフトは改良されています
ますます使いやすくなりっています。
・ 価格の低下
・ 分析機能の充実
・ 処理速度のアップ
・ 簿記知識の要しない入力方法の開発
・ 財務と税務と連携の効率化
・ 必要帳簿の簡略化
などなど。
そして何より
正確なデータがきれいに出力されます。
便利です。
正しく入力さえすれば
ソフトは計算間違いがありません。
経営判断をする場では
会計ソフトから出力された
データを使うことがふつうになりました。
決算書や試算表に
表記される数字は計算結果です。
ここが問題です。
結果だけでプロセスはわかりません。
売れた売れないという結果はわかります。
ポイントは赤字の時です。
結果を分析すると課題が見つかります。
ではどうしたらその課題が解決できるのか。
どうしたら売れるのかがわからないんです。
これが赤字経営の割合が増える原因です。
モノから考えると
何がいくらでどれだけ売れたのかです。
今のような
モノ余りの時代はそう考えると危険。
モノからコトや体験を届ける視点が必要です。
そのためにはヒトから考えます。
⇒ 誰にどんな価値を届けて
⇒ 何がいくらでどれだけ売れたのか。
プロセスが違います。
会計ソフトでは
取引記録を入力して結果が出力されます。
大切なプロセスが省略されています。
だから赤字がなくならないんです。
プロセスに意識を向けましょう。
省略されたプロセスに利益は隠れています。
そのあたりを探しましょう。
利益は探し物ですから。