今週のNHK大河ドラマ『真田丸』は第2話「決断」
真田一族の主、武田勝頼が亡くなります。
攻めてくる織田と一戦構えるのか。籠城するのか。
それとも北の上杉か東の北条に仕えるのか。
その決断が迫られます。
ボクの一番印象的なシーンは
何といってもその決断に至る武田勝頼の最期です。
その最後がなんとも哀しい。
平岳大さん演じる勝頼。
自害して果てる台詞が泣けます。
「父上、今からそちらへ参ります。
四郎をたっぷり叱ってくださいませ。」って。
亡き父・信玄の幻影にそう言って果てます。
四郎って勝頼のことです。
見てるだけで涙が止まらない。
その気持ち、痛いほど分かります。
ボクも含めて後継者は同じ気持ちだと思います。
もしかすると
誰かの子として生まれきた
すべての人が同じ気持ちかもしれない。
父親を乗り越えたい!
その想いを胸に秘めて仕事をするんですから。
その父親が戦国最強の武将・武田信玄となれば
・・・なおさらです。
他人からは想像もつかないほどの
プレッシャーだったはず
・・・にもかかわらず名門・武田家を滅ぼした
愚将としての評価のついた武将でした。
三谷幸喜さんの脚本で
その汚名が拭われた感じすらします。
・ 強く見せないといけなかった。
・ スゴイと思わせないといけなかった。
・ できる武将と評判が必要だった。
とにかく自分を大きく見せたい!
だってボクはお父さんが大好きだから。
それでがんばったけれどダメだった。
でもこれでやっとまた会える。
平岳大さん演じる勝頼はそういう表情だった。。。
日々、焦りがあったのかなぁ。
家督相続後の勝頼はひたすらに領土拡大に走ります。
わずか8年でダメになってしまうんです。
武田家滅亡。
今でいう倒産です。
NHK大河ドラマ真田丸。
今年のテーマは敗者の選択です。
主人公・真田信繁が
大阪冬の陣、夏の陣で
敗者となる選択をするまでを描きます。
だから第2話でも武田勝頼が
敗者となる選択が描かれたんです。
まだ2話ですが敗者の選択という
一貫したメッセージが貫かれています。
誰だって負けようとして
選択することなんてないんです。
勝ちにいってます。
現代のボクたちは歴史の結果を知っているだけです。
結果から評価するなら誰でもできます。
その時々の状況判断なんですから。
武田勝頼の死後、
真田の前にやってくるのはあの織田信長です。
天下統一目前の信長は向かうところ敵なし
・・・まわりからはそう映っています。
その信長でさえ
3か月後には敗者となります。
そのあたりをどう描かれるのでしょうか。
興味津々。
信長は勝頼のように
父親に向かって話すのでしょうか。
最期の時を迎える本能寺の変がどうなるのか。
たまらなく気になりますね。