珍しく長い連載になってる。。。
自分でも面白いなぁ
スキルに偏りがちな捉え方を
センスの視点にフォーカスすると
今の時代は収益につながる。
これは会計でもかなり顕著。
得する!会計のスキルとセンスの違い その1
得する!会計のスキルとセンスの違い その2
得する!会計のスキルとセンスの違い その3
今回はその4。
モノ余りの時代のキーワードは
「違い」を認識することです。
会計スキルって・・・
計算、正確、比較、分析の
分野で威力を発揮します。
その際の数字は額と率を使います。
ある月の売上が100,000千円で
経常利益が10,000千円では
利益率は10%です。
5,000千円の経常利益では
必要な売上金額はいくらでしょうか。
答えは・・・50,000千円
でしょうか。
そうはありませんよね。
分かりません。
売上から経常利益までの間に
粗利率と販管費の金額があるから。
その2つを求めて計算する
必要があります。
ここではとりあえず
粗利率50%で
販管費を40,000千円とします。
そうすると経常利益は
10,000千円ですね。
改めて
5,000千円の経常利益では
必要な売上金額はいくらでしょうか。
答えは・・・90,000千円
こうなります。
ここまでが会計スキルのお話です。
よく使う会計用語に「必要利益」なんて
表現があります。
それです。
返済の原資になったり
所得計算のベースでもあります。
さてさて利益の出ない
赤字続きの会社でもここまでは
把握しています。
問題はそれがクリアできないからです。
ここからが会計センスのお話。
同じ会計でも「違う」視点で数字を
捉えます。何度も同じことを言っても
仕方がないんです。
必要な視点は3つ
1.90,000千円売るか
2.40,000千円の経費を減らすか
3.もしくはその両方を合わるか
その答えはスキルでは出ないんです。
すべてセンスにかかっている。
スキルに頼れば
1.売上が足りない
2.商品も足りない
3.削減額も足りない
4.利益も足りない
5.資金も足りない
もう足りないの大合唱。
過去は分析できても
未来は分析できないからです。
そんなこと聞きたいですか。
こう言ってくる経理担当者のスキルは
正しいんです。その先に判断には
センスが不可欠なんです。
率と額の限界です。
そこで前回の「違い」を
思い出してください。
会計スキルに対応する違いは
「Better」で
会計センスに求められるのは
「Difference」ってこと。
この違いが理解できると
同業他社との価格競争から脱却できる。
収益につながります。
逆にいえば
問題は「Better」な会議や表現は
同業他社を向いていて
お客さまとのつながりを
無視してしまっていること。
会社側が上代の設定を高くして
粗利率を高くしても売れなければ
その利益は存在しません。
お客さま視点での売上は
WTPです。
Willingness to pay
(お客さまの支払い意思額)
1.誰が
2-1.どう喜んでくれて
2-2.なんと言ってるのか
2-3.どんな表情なのか
3.欲しいと思うのか
そう考えれば
従来からの体質の変更を
迫られることがほとんど。
業種業界の壁を越えて動くこと。
センスを磨きましょう。
・・と、ここまで読んで
いただいたところで長くなったので
続きは次回に。