得する!会計のスキルとセンスの違い その10

2018.12.31

違いが分かる男になれたかな。。。(笑)

平成30年大晦日ですね。
今年もボクとボクのブログの応援して
もらってありがとう。

この連載も今回で10回目。
珍しく続いています。

読んでくれているあなたの感想が
励みになります。ときどき感想を
メッセージしてくださいね。

そもそもこの連載は

・同じ時間を過ごして
・同じように経営して
・同じように打合せして
・同じように会計ソフトを使っているのに

どうして経営成果が違うのか。

その疑問を解消したくてスタートしました。
そのためには

会計スキルと会計センスの違いを知ること!

ボクの結論です。
これまであまりお伝えしてこなかった
税理士としての反省でもあります。

スキル=機会×回数
センス=直感に基づく行動×まわりの反応

この違いを知るこは会計においても
とっても有効だということです。

・・・というか会計にスキルとセンスの
違いがあることさえあまり認識されて
いないことを感じたんです。

ほとんどの会計的分析や判断はスキルに
よって行われているし、それだけが
当然とさえ思い込まれている。

そして「成果」と「成長」の間で
ぐるぐるを生み出している。

「成長」に関しては
前回のブログで紹介しました。
今回は「成果」についてお届けします。

黒字経営では投資は歓迎され、
今すぐの利益でなくてもいい。

同じ経費でも赤字経営の状況では
そうは言っていられない。
ムダだと判断され浪費になりがち。

目指すものやかける金額が同じでも
時間(期間)の影響を受けるからです。

この違いが分かると
会社の継続的に成長する。
経営が継続できるようになる。

では成果は・・・
投資を成果に結びつけようとしない。
成果にこだわらない。

むしろ「消費」の捉え方にあります。

棚卸資産(在庫)で検討してみますね。

月末や期末に
いくらの商品がいくつあるのか。
数える。これが棚卸。

必要なモノを一定の基準で
仕入れますよね。これ会計スキルです。
だから消費。

投資だと狙ったのに成果につながらず
その支払いが浪費に終わることがある。
一方で単なる消費を投資に高める視点で
捉えてみる。

これが成果につながりやすい!

フランスの有名ブランド・エルメスの
包装紙のエピソードが有名です。

高級馬具でスタートしたお店。
自動車や鉄道の普及によってダメになる
かと思われたのに反対にどんどん支持
されていきます。

馬具というモノではなく
旅行する楽しみや体験を届けている。

そう捉え直おしたからこそ。
ですよね~

馬具の需要が減ることを予測して、
女性用のバッグや手袋を売り出します。

その先です。
それから100年ぐらいたって
戦争が起こります。第二次世界大戦。

包装資材が不足します。

営業は続けていたものの、
商品を入れる箱や包装紙が
手に入らなくなります。

ゴールドの装飾を施した白い箱や
ブラウンのラインで飾った象牙色の箱が
次々と無くなりました。

最期に残ったのは
派手なオレンジ色の包装紙だけ。
今までのカッコいい箱をあきらめて
オレンジ色の包装紙を使い始めます。

やがて終戦。。。

やっと以前のように白や象牙色の
箱に入れて商品を提供できました。

同時にお客さまから
「オレンジの箱が良い」って。

声がたくさん聞かれたんです。
エルメスオレンジは今に至っています。

商売や経営がうまくいく会社。

成果の出る会社は一般的には
必要に迫られて支払う経費を
投資の領域で捉えることができる。

投資って支払った金額以上の
価値を生む経費です。

価値があるかどうかは
お客さまの反応が一番です。

お客さまの声を聴き行動すること。
これこそ成果でしょ。

お客さまから
選ばれて愛されて応援される。

仕入れた商品が売れなければ
その経費は浪費にもなります。

いつもお客さまとつながりを保つこと。
その経費がつながりを生んでいるのか。
その視点が会計センスです。

・・・と、ここまで読んで
いただいたところで長くなったので
続きは次回に。

得する!会計のスキルとセンスの違い その1
得する!会計のスキルとセンスの違い その2
得する!会計のスキルとセンスの違い その3
得する!会計のスキルとセンスの違い その4
得する!会計のスキルとセンスの違い その5
得する!会計のスキルとセンスの違い その6
得する!会計のスキルとセンスの違い その7

得する!会計のスキルとセンスの違い その8
得する!会計のスキルとセンスの違い その9

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

山本会計事務所
Yamamoto Yasuzou Accounting Firm
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