大河ドラマおんな城主直虎
第7回は「検地がやってきた」
今週は観ていても分かりやすい展開。
2月に入って確定申告のこの時期。
「納税は国民の義務ですよ~」と言っている感じすらします。
せっかくだから
コトバの意味を抑えながら
改めて解説していきますね。
まずは検地。
これは税務調査ってこと。
だから検地奉行は
税務調査官ってことになります。
この岩松という税務調査官は
数と算術をこよなく愛する生真面な性格。
ちょっと厄介な相手ですね~
本社(お城)だけでなく
支店(それぞれの集落)へも
赴いて調査するような厳しい対応です。
それから「指出」も
押さえておくと理解が深まりますね。
これは申告書のこと。
自分の領地からの収入について
これぐらいですよって。
あらかじめ自分で計算して
記録して今川家へ提出した書類です。
当時。
井伊家は今川家に仕えているので
指出を提出する義務がありました。
地域ごとに測量した田んぼや畑の広さ。
どれぐらいの収穫高があるのか。
集落にいるおおよその人口など。
台帳に記録して
画図面を添えられていましたね。
お米そのものが収益であり
基準通貨でもあり納税対象でもあったんです。
お金ではなく
お米で納税する時代。
収穫高の把握はお家の存続そのものです。
そして今回は・・・
川名の隠し里が問題になります。
次郎のひいおじいちゃん・井伊直平が問題ね。
要するに彼は
井伊(株)の先々代の社長。
まわりから「御隠居さま~」って
呼ばれるのはそのためです。
ある意味、
社長よりも影響力があったりする。
引退したひいじいちゃんが
管理する地域があるぐらいだから。
それが川名。
その地域には申告していない
土地とそこからの収穫がたくさんあったんです。
まさに脱税!
それをみんなで
隠しきろうというんです。
攻める税務調査官と
迎え撃つ会社側の対決。
そんな感じ。
井伊谷では周到に
税務調査の準備が進みます。
往年の伊丹作品『マルサの女』を思い出します。
その映画との違いは・・・
調査官が手心を加えて
脱税が成功する!?
そのあたりでしょうか。
真田丸からどれぐらい時代が違うのか。
登場人物や人間関係がややこしけれど。
いつの時代も
納税は国民の義務なんですね~
ちなみに
今川館で結婚した
竹千代改め松平元康よりも
長身な妻・瀬名。
その身長差は
当時の力関係をそのものを表現しています。
とっても小さく見える竹千代。
「三河のぼんやり」と
呼ばれるほどに小さな存在でしたね。
のちに天下人になるなんて…
将来なんて誰にも分からないものですね~
そんな第7回でした(笑)