大河ドラマおんな城主直虎。
31話は「虎松の首」
緊迫した展開が続きます。
今川氏真の命令に従い
直虎は徳政令を受け入れることを決める。
これは井伊谷あたりが今川家の直轄地になり
井伊家が取り潰しになることを意味します。
・・・ってお話し。
うっ~~ちょっと難しいでしょ。
分かったような分からないような。。。
直虎が悔しそうで
とても困っていることは伝わります。
これまでのいきさつを
分かりやすく整理しておきますね。
井伊谷エリアにある瀬戸村などの住人は
㈱方久金融から高利でお金を借りていました。
たび重なる合戦で人手不足になったり
天災の影響で収穫が減って
会社(国)にへの納税資金に困ったためです。
同時に㈱井伊も
㈱方久金融から多額の借金がありました。
親会社㈱今川からの要請で
合戦に出かけたり
本社ビルの補修費用のために資金不足だったんです。
借金頼みの経営でした。
借りたお金は返さないといけない。
これは社長も住人も同じ。
はい。時代が変わって同じです。
苦しい状況では
住人たちが夜逃げするほど。
自宅や職場の田畑を捨てて
どんどん逃げ出してしまったんです。
残った一部の住人が
徳政令(←借金の棒引き)を
要求したのもそのせいです。
このままでは地域(経営エリア)が荒れて
直虎社長は親会社から経営能力がないとみなされます。
借金返済に苦しんだ㈱井伊の直虎社長は
困ったあげく・・・
一定期間の返済を求めないことに
同意することを条件に
借金のかたに㈱井伊から
瀬戸エリアの営業権を譲ります。
その一方で㈱方久金融を㈱井伊の子会社にします。
だから㈱今川からすると
㈱方久金融は孫会社ってこと。
これがここまでのいきさつです。
・・・しばらく経って・・・
その方久金融㈱が
親会社である㈱井伊との約束を反故にします。
一方的に㈱井伊に返済を迫る旨を
㈱今川グループの本部に訴えたということ。
そんな筋書き。
これが今回のお話の内容ね。
本部の㈱今川が
井伊谷エリアを直営にするためのシナリオです。
資金難で一括返済できない直虎社長。
㈱井伊は倒産します。
合戦で負けて社長の首を取られたり
スタッフのストライキ(一揆)が起こったり
本社ビル(お城)を乗っ取られたわけでもありません。
ただお金がなくなったんです。
「返せないなら抵当に入れていた担保を没収します!」
そう宣言されます。
お金を借りた契約に従って
㈱方久金融という
銀行は貸しはがしを行ったんです。
その結果、㈱井伊という会社が倒産したってこと。
これが今回の取り潰しです。
現代ではよくあるケースですが
戦国時代ではとってもレアケースなんです!
聞いたことがありません。
どれだけ借金をしていても
親会社は子会社を守るからです。
銀行に対して
新しい営業権を与えたり
独占権を認めたりします。
分かりにくいのは当時は
「銀行 = 商人」 なんです。
㈱今川も㈱武田も㈱北条も
㈱井伊はもちろん
どの会社も直接的に営業活動はしていません。
「会社 = 大地主」 です。
土地を貸し出すことで得られる
地代収入が会社の主な収入でした。
ココポイント!
だから・・・この時代の取り潰しは
ほとんどが地域ごとの営業権のはく奪なんです。
経営に難ありとみなして
親会社は子会社の持っている営業権を取り消します。
そうすることでグループに対する
本部機能の強化を図っていたんです。
物語の始まった当初の
㈱今川と㈱井伊の関係がそれです。
空いた地域の対処方法は2つ
1.本部の直営店になる
2.別の加盟店の担当エリアになる
今回のお話では
1.に該当したのが井伊谷エリア
2.に該当したのが気賀エリア
ってこと。
但馬とよばれる小野政次が
伊井谷に本部から派遣された役員で。
㈱方久金融が
気賀を担当する子会社の社長に昇格です。
さてさて
潰れてしまった㈱井伊。
直虎社長は今後の再起を計ります。
会社の再建計画は・・・
面白くなってきましたね~~