山木館の襲撃と本能寺の変 10の共通点と唯一の違い

2022.02.10

よく似ている!?(画像はウェブサイトから)

大泉洋さんと長谷川博己さん
・・・ではなくて大河ドラマに登場する
源頼朝と明智光秀。

今更ながらにこの2人はよく似ている。
そう思いませんか。
『鎌倉殿の13人』でそう気づいた。

平安時代末期の武士ってディベロッパーです。

当時の武士について触れました。

同時に頼朝の挙兵について考えたときに、
ふっと『麒麟がくる』の主人公・光秀を
想い出したんです。

伊豆の目代・山木の館を襲撃した頼朝。
主君・信長を本能寺で襲撃した光秀。
どちらも時代の大転換期となる大事件。

山木館の襲撃と本能寺の変には
数えてみると10の共通点があります。

1.どちらも首謀者は源氏
2.どちらも家が没落
3.どちらも流浪の身だった
4.どちらも挙兵の計画は極秘に進める
5.どちらも目指す場所があった
6.どちらも夜襲
7.どちらも初戦に勝利
8.どちらも一晩で決着がつく
9.どちらも相手を討ち取る
10.どちらも次の合戦ですぐに敗退

ねぇ。そっくりでしょ。

源氏の末裔は生まれ変わっても
もう一度、源氏に生まれ変わるのでは
ないかと思うほど。

少し捕捉しますね。

清和源氏で後三年の役で活躍した
源義家のひ孫である頼朝。
父・義朝とともに平治の乱で
敗れて家が没落。その後、
伊豆で流浪の身となっていました。

一方、光秀は清和源氏の土岐氏の支流と
言われる明智氏の出自。
主君・斎藤道三が敗れて家が没落し、
諸国を流浪する日々を送ります。

400年の時代を隔てそっくりでしょ。

頼朝は伊豆の目代。山木兼隆を襲撃する
計画を極秘に進めて、その後は源氏ゆかりの鎌倉を
目指し、その過程で坂東武士が集まると
もくろみます。

光秀は毛利氏を攻略する途中で
主君・信長を攻める計画を極秘に進めます。
「敵は本能寺にあり」と目指す目的を定めて
進軍。初戦に勝てば畿内から大名が駆けつけると
もくろみます。

頼朝は北条氏を味方にして
三嶋大社のお祭りの夜。
8月17日に夜襲を決行。

初戦に勝利し一晩で決着がつくと、
目代・山木と後見・堤の首をあげるなど
完全勝利でした。

その後・・・8月23日。300の頼朝軍は
3000の平家方である大庭景親の軍勢に
あっけなく敗北。山中に隠れます。

石橋山の戦いです。この間、5日。

光秀は6月2日の未明。
前日、公家や商人に名物茶器を披露した
信長の宿舎である本能寺を夜襲。
信長は自害して果てます。光秀の大勝利です。

その後、6月13日。中国より大返しで現れた秀吉軍と激突。
13,000の光秀軍は40,000の秀吉軍に敗れて敗走。

山崎の戦いです。この間、10日。
ここまでくるともう再現VTRみたい。

ただ初戦の勝って次に負けて敗走するまで
同じプロセスをたどりながらも
その後の2人はまるで違う結末を迎えます。
そこが興味深い。

頼朝は山から海に出て、再起を図ります。
その後の合戦に勝利して、鎌倉で幕府を
開きます。

一方、光秀は坂本城へ逃げる山中で
襲われて落命します。

何が違ったのでしょうか。
運の違いと言えばそれまでですが
運だけじゃない何かがるとしたら・・・

それは天命です。
天命に従ったかどうか。
(以下も参考に)

天命に気づく時を描く
虎松のcallingに気づく働き方。おんな城主直虎

天命って英語では
「calling」と書きますね。

天命って誰かに呼ばれるってことです。

 

誰かから呼ばれることが
天命のきっかけになります。

突然の呼び出し。

これがとっても大切なんです。

伊豆の国で流浪生活を送っていた
頼朝のもとに都から以仁王の令旨が届きます。
そこで平家追討を命じられたんです。

だから頼朝の打倒平家は天命。

一方、光秀の本能寺襲撃は謀反です。
主君を殺した謀反人には仲間は集まりません。
「~こうしたい」だけでは志があっても
天が見方しない。。

好機到来!・・・とばかりに挙兵しても
その後の結果が違うのはそのせいです。
そんな視点で大河ドラマを観ても面白いですね。

あなたに「天命」はありますか。。。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

山本会計事務所
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