西郷どん!3つの承継ファースト

2018.01.14

キャプチャ
2018年も大河ドラマが始まった(画像は公式サイトから)

今年も大河ドラマが始まりました。
面白いよね~期待していいと思う。

今回の大河ドラマ『西郷どん』
3つの承継ファーストが描かれています。

まずは役者さんが
それぞれに主要な「配役」を承継しています。

大久保利通役(28年前の『翔ぶが如く』)が島津斉興役へ
後藤象二郎役(『10年前の篤姫』)が島津久光役へ
小松帯刀役(10年前の『篤姫』)が大久保利通役

西郷隆盛役(28年前『翔ぶが如く』)がナレーション担当

つまり28年前に西郷隆盛役を演じた西田敏行さん。
今回は物語全体を語り、ナビゲートされています。

なんとなく配役が出世している感じ。

その主要な役を誰かが演じないと物語は成立しないけど
誰でもその役を演じられるわけでもない。
だから配役にも承継があります。

さらに梅役(『真田丸』もう2年前)が糸役へ。
黒木華さんってかわいい。そしてなにより

伊達政宗役(31年前『独眼竜政宗』)は
島津斉彬役で渡辺謙さんが演じています。

もう圧倒的な存在感ですね。

次の承継は「親子(事業)の承継」が描かれています。

この時代は「家督」とも言います。
とにかく誰がお家のトップになるのか。
それが最優先課題です。

誰が継ぐのか。
いつ継ぐのか。

そもそも後継者がいないままに
あるいは後継者の使命をしないままに

もし藩主が亡くなれがお家は断絶なんです。

11代藩主・島津斉興と
その世継ぎ・島津斉彬の承継問題。

江戸時代は後継者となるのは
基本的に嫡男と決まっています。

ところが藩主・斉興は
側室・由羅との子・久光を藩主に画策します。
五男でにもかかわらず自分の名代にすると宣言ほど。

藩主の座を居座る斉興と
国際的な視野を持った嫡男・斉彬では水と油。
お家騒動に発展するほど。

このあたりは現代にも通じますよね。。。

派閥争いとか
株式争奪戦とか
息子を自社に呼び戻すとか
先代社長と後継者の仲たがいとか

どう決着するのか。見どころです。

そして3つ目に描かれることは
藩主となった「斉彬の志」を主人公・西郷隆盛が承継します。

開国を迫られる幕末の日本。
旧態依然の幕府をどう転換していくのか。

島津のお殿さまの志を
下級武士の西郷隆盛がいかにして承継するのか。
そのあたりが物語の主軸になると思うんです。

隆盛の天命に通じるはず。

大河ドラマを観ていて気づくことは
いつの時代でも「承継」が最優先課題なんです。
利益じゃないんです。

利益がないと会社が潰れるんではないんです。
そもそも後継者が承継しないと会社は存在しなんです。

だから承継ファーストなんです。
承継する側も覚悟が必要です。
ある時からそう思ったんです。
だからボクは後継者の方を応援したくなるです。

譲り渡す側と引き受ける側の関係性は
全幅の信頼と日々の精進だと思うんです。

どちらか一方が欠けても成り立たないから。

配役の承継
事象(親子)の承継
志の承継

原作・林真理子さん
脚本・中園ミホさん
主演・鈴木亮平さん

この1年も大河ドラマと
一緒に過ごしていきたいですね。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

山本会計事務所
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