時代劇でみる商店などの大福帳に興奮
(先日、金沢で見せてもらった本物)
台風が接近している関西。風も強くなって
きました。午後からは電車も止まるって。
早めに仕事を切り上げましょう。
なんとなく落ち着かないから
・・・会計の基本的な視点を
お届けします。
粗利について。
売上高から原価を引いた残りです。
売上高-(期首棚卸高+当期仕入高)
-期末棚卸高)=粗利
正しくは売上総利益って言います。
粗利ってニックネーム。
決算書や試算表の確認でも
一番大切なのポイントになります。
粗利の改善。ポイントは4つです。
1.売上単価を上げる
2.仕入単価を下げる
3.売上数を増やす
4.固定費を減らす
これだけ。これしかない。
具体的にはどうなりますか。
1.売上単価を上げると粗利率↑
2.仕入単価を下げると粗利率↑
3.売上数を増やすと粗利額↑
4.固定費を減らすと固定費/粗利↓
ってなる。
仕入数を減らしても粗利には影響しない。
売れてないものはノーカウントです。
ではバクっと捉えますね。
1.と2.は率の改善。
3.は額の改善。
4.は相対的な改善なんです。
具体的には
1.は選ばれること。
高くても買ってもらえる理由や
相手に価値を届けることが必要。
3.はセット販売やついで買いの
演出。関係性を継続させる効果や
接点で派生します。
フロントエンド商品やレジ前商品
が有名です。
2.は大量発注による仕入れコストの
削減が代表的。本来の法人経営の
大型化のメリットはこれ。
アイテムごとの専門ルートや新規の
開拓だったり。共同発注やモノづくりでは
生産効率の改善も大きいです。
4.の代表的なコストは人件費。
粗利に占める人件費の割合は労働分配率
といって大切な会計指標のひとつ。
人件費/粗利=労働分配率
これが下がれば相対的に粗利が
上がったことになります。
単純にお給料を減らすと
労働分配率は低くなって改善されますが
あまり意味ないですよね。
それよりも日々の目標を売上ではなく
粗利で把握する。その意識づけでも
かなり効果ありです。
Aさん:売上500万円.粗利5万円
Bさん:売上100万円.粗利50万円
お給料が同額ならどちらが会社の
利益に貢献していますか。
もちろんBさんですよね。
それなのにAさんの評価のほうが
高い会社がいっぱいある。。。
それは粗利の把握がされていないから。
たったそれだけの理由。
家賃や定額のリース料も同じ考え方です。
なにが原価を構成するのか。
事業によって違ってくるので
粗利を把握するには手間がかかりますが
その価値はあると思う。
このあたりはボクが関与先に
伺った際に話すテーマにもなります。
課題や改善テーマを決めて
話すと気づきもあって楽しい。
せっかくの会計データ。
しっかり活用してくださいね。
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