11月1日ですね。
昨日のブログ、けっこう好評でした。
「違い」にフォーカスする視点で会計を
捉え直しました。
その続きです。
経理担当者の会計と経営者の会計は
まるで「違う」ということでした。
会計が違うってどういうこと?
そう思った方も多いようですが
経営において得するにはその違いの
まだまだあります。
1.立場の違い
2.視点の違い
3.プロセスの違い
経理を業務としている経理担当者と
判断や決済する経営者の立場では
まるで違いますよね。
そこで必要な会計が同じであるはずが
ありません。
そう言われるとそうでしょ。
どの会社でも会計データは経理担当者も
経営者も同じ資料を使います。
では何が違うのかというと
会計への視点が違うんです。
まずはその資料の正確であること。
数字を説明したり今後の見通しを含めて
まずは会計スキルが主導権を握ります。
営業担当者や他部門の担当者と
連携して作り上げるのが会計データ
だからです。
経理担当者のプロセスは
おもに作業のプロセスです。
・入力 → 突合 → 報告する
一方でその報告を受けて経営者の
思考のプロセスが動き出します。
・報告や説明を受ける → 課題の把握 → 課題の共有 → 課題解決
同じ会計でもまるで違うでしょ。
経営者は経理担当者の報告を
聞いてこう考えるんです。
「・・・それでどうなんだ」って。
「売上は昨年対比で10%ダウンで
営業利益は-5%となっていま
す」って担当者が報告します。
「だからどうなの?って聞いてる
でしょ」と経営者はなるんです。
やれやれ。。。
かみ合わない会議です。
それでもこの場ではまだまだ
会計スキル側が主導していきます。
・マイナルはダメでしょ
・資金的にはまわっています
・前期が特需でしたから
な~んて経理担当者はより具体化させます。
ロジカルシンキングで説明するから
それが正しいように聞こえます。
もちろん聞いていても面白くもありません。
そのうちに・・・まぁいいか。。。
ってセンスのない経営者は
徐々に思考を停止させていきます。
反対に会計センスのある経営者の特徴は2つ
1.時間軸に奥行きがある
2.関係性のつながり意識する
これです!
売上予算が1,000千円で
粗利が50%で
販管費が100千円とすると
営業利益は400千円
な~んて予算書の損益計算書を
上から下に読んだりしないってこと。
1,000千円の売るためには
在庫の回転率は1.5ヶ月だとすると
500千円×1.5=750千円が
必要だけどいつまでに揃うの?
そう仕入れ担当者に聞きなおします。
仕入れた商品は既存の
ターゲットのどんなシーンに立つのか?
誰を喜ばせるつもりなのか?
何を売るのではなく誰をチェックして
営業担当者に確認します。
そもそも仕入れができないと
売ることができないんだから。
そこに商品があってもお客さまが
興味のないものは売れないんですから。
そのあたりを感じ取っていきます。
時間軸も関係性も
会計データでそのものではありません。
どこを見ても載っていません。
瞬間に感じ取るしかないんです。
勘どころといってもいい。
だからセンス。
これが会計センスです。
できるようになると
会計の数字の実現性がグッと高くなります。
・・と、ここまで読んで
いただいたところで長くなったので
続きは次回に。