もうここらでよか

2018.12.16
西郷どんの最期(画像は公式サイトから)

平成30年の大河ドラマが終わりました。
「西郷どん」静かなラストシーンでしたね。

戦場で桜島に向かって
「もうここらでよか。。。」って西郷。

2万人の不正士族と決起した西南戦争も
最期まで西郷に従った者は300余名。
完敗でした。

・勝算もないのにどうして
 新政府に対して決起したのか
・東京に行けるはずがないのに
・負けるとわかっていたはずなのに

歴史を知るボクたちはいつもそう思う。
同時にその答えを大河ドラマで教わります。

それは「天命」だから。。。
https://www.kochikuro.com/blog/5341

西郷少年がケガをして刀を持てなくった
ころ。侍が刀を持てないようでは
死んだほうがましと泣いているときに

薩摩のお殿さま・島津斉彬さまがかけたコトバ。
渡辺謙さんのセリフがカッコいい。

侍が重い刀を二本もさしてそっくり返る
時代は終わるんだ。


お殿さまの意志を継いで
開国から討幕へと維新を突き進めました。
西郷はじめとする下級士族の活躍が
あってのことです。

同時に封建社会。
侍が刀を差すことは特権。
そんなことがなくなれば一大事です。
社会構造そのものがひっくり返ります。

維新は世の中を豊かにすると同時に
サムライの世の中の終焉だった。


維新から10年経ってようやく出した
この国の結論です。
許せない士族の感情。

そんなサムライの時代を終わらせる。

これが西郷隆盛の役割だったんです。
新政府軍に対して勝てなくても
自分が亡くなることで士族たちは
新しい生き方を模索するはず。

そう思っての行動でした。

その役割を終えると
大きな仕事をした人ほど
あっけなくこの世から去る。

どんなに活躍した人でもリセットボタンを
押されたみたいに強制終了です。

平安時代を終わらせた、源義経
中世を終わらせた、織田信長
そして武士の世を終わらせた西郷隆盛

無念な表情ではなく
清々しさすら漂うのはそのせいですね。
後悔もない。

今年も1年終わりました。
そろそろ自分の天命と役割に沿って生きたい。
そう思う「西郷どん」の最終回。
そんな感想です。

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山本 やすぞう
1972年大阪市生まれ。近畿税理士会北支部所属。TKC近畿大阪会所属。 大河ドラマを題材に使い、名シーンや名セリフを交えたわかりやすい内容が評判となる。常識に縛られずその会社らしくあろうとする経営者を応援することから、中小企業の経営者のみならずスタッフまで「私にもできる」と思わせ、信奉者が増加中。 計算するだけでなく、一緒に利益を探す税理士として活動中。

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